苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない

赤点 ページ16

最近、エマも私もトラブルに巻き込まれることが多くなったようなきがする

全ては兄二人と幼なじみが原因である

「シエル姉…これ…」

「別の道から帰ろう」

目の前でド派手に暴れる兄貴と幼なじみが見えてるけど私らには関係ない話だ

こういうときは他人のふりをしたほうがいいに決まってる！

「いいの？呼びなくて」

「……死にたくない」

「確かに巻き込まれたらやばいもんね」

「おー！シエル達じゃねーか！こっちこいよ！片付け終わったし！」

「あ、エマとシエルじゃん！」

馬鹿！お前ら！話しかけてくんな！

目立つじゃん！！私は一般人！！

普通に過ごしたいんだよ！！！！

「なんで大声で呼ぶのかな…恥ずかしい……」

「はぁ……」

いやいや、二人でいくと顔に返り血を浴びた二人が出迎えた

「シエル、この前はありかとうな！ギリギリ赤点免れた！」

こないだ、赤点のテスト、紙飛行機で遊んでたやつがよく赤点免れたな……

「お前…30が赤点ギリギリなのかよ……しかも、年下に教えてもらってるのかよ…」

「え…場地…やばいね」

「……」

おかしいな？そんな点数で喜ぶやつ、見たことないんだけど？

まぁ、いいっか

「つか、シエルは場地に甘やかしすぎ。勉強を教えたり、手当してたり、色々世話しすぎだろ」

「マイキーだって家でシエル姉から甘やかされてるじゃん」

「俺はいいんだよ。家族なんだから！でもこいつは馬鹿だし他人だしだめ大人になりそうだから厳しくしたほうがいいって」

「あぁ？俺は甘えてねーよ！ただ、シエルの教え方とか手当てが上手いから頼んでるだけだ！！」

「はいはい言い訳はそこらへんでいいって」

「シエル姉、脈ありかもよ！」

「脈あり？」

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