検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,602 hit

音楽プレーヤー ページ8

『20XX年 ○月✕日 20:17



___もしもし僕だ。


今日は空が綺麗だな。君も見てるか?


君との旅行を思い出したよ。


仕事が落ち着いたらまた連れてく。



……今日は帰れない、後で着替えを取りに行く。


明日明後日にはまた君と過ごせるから。


じゃあ、またあとで』




音楽機器に繋いだイヤホンをゆっくり耳から離す。




シワひとつ無いスーツ一式を綺麗に詰めたバッグを
玄関の前に置いてその隣にはお弁当。



不要かもしれないけど私からの労いだった。



今となっては昔のこと。



とは言いつつもしっかり音声を保存するあたりが
かなり女々しいというか未練がましい。



携帯ではなくパソコンに保存させた音声。



それを、今度は音楽機器に転送した。





今日会った彼と全く同じ声に胸が痛くなる。



今すぐにでも声を聞く手段はあるが、連絡する気にはなれなかった。



レシートは番号が見えるように手帳に挟んである。



でも、終わったことだ。

new上司からの依頼→←やっぱり



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.3/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:降谷零 , 安室透 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:榊 リョウ | 作成日時:2019年8月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。