いつでも連絡できるな ページ18
『今週末、子供達に人気な仮面ヤイバーが都内の公園に遊びに来てくれるようです！誰でも自由に参加出来るそうで……それでは仮面ヤイバー、一言どうぞ！……』
｢いいなぁ仮面ヤイバー｣
｢なにか用事があって行けないのかい？｣
肩を落とす歩美ちゃんに安室さんが不思議そうに尋ねる。
歩美ちゃんは首を横に振る。それを見た光彦くんが答えた。
｢博士の都合が合わなくて行けないんです｣
話を聞くとイベントは保護者同伴が原則らしい。
知り合いのお姉さんたちもその日は出かける予定が入っているとか。
再び顔を曇らせた二人に元太くんが口元に生クリームをつけながら口を開いた。
｢安室の兄ちゃんに来てもらえばいいじゃんかよ、いつも暇そうだしよ｣
(お姉さんもそれ賛成)
元太くんの言葉にうなずき、新作ケーキを一口。めっちゃおいしい〜〜〜〜！！！！
｢忙しいに決まって｢いいよ｣…………え？｣
驚きを隠せないコナンくんに対して安室さんは顎に手を置いた。
｢公園にはレンタカーで行こうか｣
｢いいんですか？！｣
｢ありがとう！｣
(マジかよ)
元カレが信じられないほど暇なことに衝撃を受けたけど寛大な心の持ち主だってことも確かだった。
コーヒーを飲んだしそろそろ帰ろうかな。
財布を出そうとバッグに手を伸ばす。
｢Aさんもどうですか？｣
｢え｣
唐突に話を振られ動きが止まる。
何がですか、と聞き返そうとしたが絶対ヤイバーだ。ヤイバー勧誘だ。断らなくては……。
｢え！お姉さんも来てくれるの？｣
｢大人数の方が楽しいよな！｣
ﾋｪｯ…断れない空気つくるの上手くない？！
助けて〜コナンくん〜。
……。
わー華麗な無視された。
｢ちょ、ちょうどお休みだし行こうかな〜｣
その後、安室さんと連絡先を交換した。
少年探偵団とは一日で仲良くなれた。天才。
家でスマホ見てたら名前順のは行に『降谷』。
誰。
【あらすじ】
(道路の真ん中にあったボールを拾ったA。するとサッカーをしていた少年探偵団と公園で遭遇。お久しぶりコナンくんって流れがあって、暫くするとお腹がすいたからポアロの新作ケーキを食べにいく彼らと何故か同伴する。そしてお出かけ決定。)
続く (更新停止中)
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作者名：榊 リョウ | 作成日時：2019年8月13日 19時
