29 優しさ ページ32
―ヒロインVer.―
くるりと振り返ったローさんは
首を掻きながら謝ってきた。
ﾛｰ「悪かったな…」
『え？』思わず立ち止まる。
ﾛｰ「あんな店で」
『まぁー、男の人ですしね』
ヘラッと笑いかける。
皆も息抜き、必要なんだから
誰が悪いって訳じゃない
すると、再び歩きだした
ローさんがある提案をしてきた。
ﾛｰ「船で飲み直すか？」
どうやら、まだ飲みたいらしい……
『え、ローさん。町の店行かないんです？』
『私もう大丈夫ですよ？置いてっていいんで』
そうだ！また夜の町へ行けばいい
ﾛｰ「面倒はごめんだ…帰るぞ」
何故かローさんは町には行かず
私と船へと戻ってくれた。
本当に私が危なくないように
心配してくれたんだろう。
やっぱり優しいんじゃん……
不器用な優しさに笑ってしまった。
船内へと戻ると
本当にローさんは飲み直すらしく
船長室にビールや酒を持ってきた。
グラスを２つ重ねて
『あの、私 飲むって言ってませんけど』
ﾛｰ「どうせ、あいつらは帰って来ねぇ」
『だから？』
ドカッといつものソファーへ座る。
ﾛｰ「お前は楽しまなくていいのか？」
『私、別に飲み助じゃないんで』
ベーとローさんにしてみせるも
特に反発してくる様子は無い。
あれ？
ローさん本当に飲みたい気分なの？
しかも誰かと。。
やっぱり船長だもんな。息抜き必要だよね
しかし、困った…
船に居るのは見張り役だけだし
飲み相手するのは私だけか……
仕方ない！！
意を決して、グラスを手に取ると
にやりとしながら
ローさんがビールを注いでくれた。
『そんな飲みたかったんです？？』
「……」
『お店じゃ、あんまり飲んでなかったのに』
そういうと少しローさんは
目を見開いたような気がした。
『ローさん、どうします？』
代わりに私はローさんに注ぐべく
お酒を尋ねる。
「ロックで」
『ヒュー！飛ばしますね』
トクトクトク……
『じゃあ、カンパーイ♪』
カツンとグラスを鳴らしながら
私とローさんのプチ宴が始まった。
本当はゆっくり下らない話をしながら
飲む予定だったが……
いつの間にか飲み比べ勝負となり
夜更けと共に私の酔いも
大分深いものとなっていた。
『ローしゃん//まだ飲むんですぅ？』
だいぶ私もお酒が回ってきた。
「……」
何も言わずローさんが
お酒を注いでいたところまでは
覚えている。
何か温かくて気持ちよくて……
私は夢の世界へと堕ちていったのだった。
→
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
