30優しさの裏返し ページ33
―ロー視点―
あんな想いさせるハズじゃなかった。
気付くと俺はAに謝っていた。
ﾛｰ「悪かったな…」
『え？』思わず立ち止まるA。
ﾛｰ「あんな店で」
『まぁー、男の人ですしね』
ヘラッと笑ってんじゃねぇよ
男にヤられかけたんだぞ？
再び歩きだす俺を
必死に追いかけてくるのを
後ろ背に感じる。
自分が危険な目に合わせてしまったこと
己のよりも他者を想うA
あいつらに触れられてしまったこと
どうしてもAを気にしてしまう自分
いろんな感情が俺の中で渦巻いていた。
ﾛｰ「船で飲み直すか？」
酒で溺れたかったのか？
気付くと、そんな提案をしていた。
『え、ローさん。町の店行かないんです？』
『私もう大丈夫ですよ？置いてっていいんで』
本当に危機感のねぇ奴だ
ﾛｰ「面倒はごめんだ…帰るぞ」
あぁー面倒くせぇ。
船で飲むのが一番だ……
船内へと戻ると
俺は１人ビールや酒を調達した。
手にはAの分も用意して…
『あの、私 飲むって言ってませんけど』
飲むって言ってやったのに膨れっ面。
ﾛｰ「どうせ、あいつらは帰って来ねぇ」
わからねぇ奴だな……
ドカッといつものソファーへ座る。
ﾛｰ「お前は楽しまなくていいのか？」
そうだ。アイツらだけ飲むのは
そもそも気に喰わねぇ……
『私、別に飲み助じゃないんで』
一向にノッてこないA
俺が言わないのをいいことに
バカにするように舌を出したり
先程から顎に手を置いて考え込んだり
１人百面相してやがる
やっぱり大分コイツに
Aに情が移っちまったんだろうな…
暫し考え込んでいたAであったが
覚悟を決めたのか
一緒に飲もうと言い出してきた。
酒をくんでやる。
なんでこうも気になっちまうんだか…
『そんな飲みたかったんです？？』
本当に今日は飲みたい気分だ……
『お店じゃ、あんまり飲んでなかったのに』
抜けてそうで、よく周りを見てやがる
あんな店で飲めるかよ…
『ローさん、どうします？』
「……ロックで」
『ヒュー！飛ばしますね』
トクトクトク……
『じゃあ、カンパーイ♪』
こんな想いまでもコイツは
見透かしているんだろうか……
俺とAとの飲み直しが始まる。
それは、いつの間にか飲み比べ勝負となり
既に勝敗はつきつつあった。
→
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
