12事情聴取 ページ13
一向に話が発展せず
更に女の子へと視線が集まる。
「俺、昨日はトラの横に寝たんだぜ？…あっ!!トラ何処にいったんだよ？//」
その声に女の子は
まっすぐにシャチを見つめた。
「な、なんだよ………//」
思わずシャチが動揺し、再び頬を赤く染める。
「まさか、お前…」
そうローが呟いた瞬間
ベポがまたもや大声で叫んだ。
「まさか、トラさんって女の子だったの!?」
ベポが叫んだと同時に女の子はそわそわとし始め、観念したのかロ火をきった。
『……そう。あの虎はワタシ。絶対にバレない自信があったのに………飲むんじゃなかった//』
そういって女は
隠れていた顔半分の前髪を耳へとかける。
すると、そこには
どこか見覚えのある赤と金色の瞳がクルーたちを見つめていた。
「「「「「はぁぁああー！？」」」」
大絶叫がハート海賊船内にこだました。
「虎が本当の姿なの？」
「いいえ、私小さい頃にネコネコの実を食べたの。モデルがホワイトタイガー」
「まさか悪魔の実だったとは……」
「あぁ…だから猫飯しか食べなかったのか」
ふと厨房からコックが口を挟んだ。
『ええ。さすがに生肉はちょっと…。まあ、極限になれば違うけど…』
「なんで虎のままでいたんだよ？」
珍しいものを見つけたと言わんばかりに
女へと質問が飛び交う。
そんな中、隣りで先ほどから
黙って見つめていたローが問いかけた。
「お前、名前は？」
「………」再びだんまりを貫く。
「名前ぐらいあるだろ？」
クルーとローからの威圧感に観念したのか
渋々 女は名を答えた。
『Aです…』
「死に損無いにしては、いい名だな。」
フッと笑うローに
『……!?』
あからさまにムッとする表情を見せるA。
「だから、言葉が分からなかったんだ!!」
突如大声を挙げたベポは「何の話だ??」と尋ねるペンギンの横で安心したように腰をおろした。
「いやぁ〜、実は初めてトラさんと話そうとした時、何て言ってるか分かんなかったんだよ！
普通は分かるはずだから、ずっと不思議なままだったんだ〜」
『読まれないように、ただ鳴いてただけだったからね…』
チヤホヤと
Aの周りをクルーが囲みあげる。
「今日の午後辺りには、島に着く。次の島までって話だ。女どうする？」
『……Aです！』
「えぇー降りちゃうの？せっかく話せるようになったんだし、それに女の子一人じゃ危ないよ〜」
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
