執着する奴は嫌われる ページ41
『あー、ただいま。待った？』
ht｢正直凄く待ったよ。｣
私が彼らの元へ向かうと、トランプでピラミッドを築き上げていた。凄く暇だったんだな。
『大先生、どうでもいいけど後で服洗わせて？』
ut｢りょーかい。結構エグいな……｣
そんな事言ったって大先生は洗ってくれる。数多の女を誑かしてきただけあるわ……
ut｢失礼な事考えた？｣
『全く？』
shp｢後で洗うのはええんすけど、結局帰る方法って分かったんですか？｣
ショッピが重大な事を口にする。そう、そうなのだ。それが困った事に分からない。
沈黙のままでいれば、マジか…なんて誰かが呟いていた。
『まぁ、君らだけなら出せん事もない。転移するだけやし。』
別に私が居ても居なくてもどちらでもいいだろう。元よりそのつもりでこちらに来たのだし。……あれ？そう言えばなんでコイツらがここに来たんだ？
zm｢それはアカン！｣
『……そうなん？』
zm｢俺ら、Aを連れて帰る為に来たん！なのにAだけ残るなんておかしいやろ！｣
『……そう。』
そうか、そうだったのか。ただ、生憎帰る手立ては無いんだ。第一、私は転移なんて出来ないのに、どうやってここの空間から出ろと？
os｢A、どうしたん？｣
『何が。』
os｢変やで。｣
『何が？』
そんな事を考える内に、オスマンが真面目な声色で尋ねてくる。さっきからなんなんだ、変だのなんだろ。年頃の娘に言う言葉だろうか？
os｢だって、さっきからやけに静かだし、口調もぐちゃぐちゃ。さっきの部屋で、何があったん？｣
『……昔の事を思い出して、今と昔が混ざって変になっとるだけだと思う。別に気にせんといて。そのうち忘れるさ。』
os｢そう。ならいい。｣
ふと思う。この世界は、私の記憶から出来ている。要するに、私が懐かしいな、なんて思っているのだろう。簡単に言えば過去への執着。
なんで私、そんなに執着しているのだろうか。
これまでの記憶の中で、この結末を変えたいなんて、執着なんてしたことは……
『あった。』
kn｢どしたん？｣
でも、今はもうなんだっていい。彼は何処かで今も明日を見ている。そして私を支えると言ってくれた。なら、憂う事なんてないじゃないか。
『帰る方法。』
gr｢どうすればいいんだ？｣
『簡単なんだよ。……今は今、昔は昔。』
そう誰かが言っていた。私は言っていた。
明日が幸せだと思える合言葉だって、彼に教えてやったんだ。
そして、世界は崩れだした。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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