シリアスを入れすぎると読む気失せるんだよな ページ5
『着いた？』
tn「ここか！？」
コネシマの倍くらいの背丈の洞窟を見上げていると、トントンがすぐさま洞窟の中へと入ろうとした。
『こら！お前……冷静になれっての！』
彼の赤マフラーを強引に引っ張ると、苦しそうに首を押さえる。当たり前か。首締まっとるもんな。
tn「何すんねん！早く助けに行かんと……！」
『そりゃ当たり前や。助ければええんやろ？人の能力忘れんな。』
私は乱雑に能力を使用する。
おかしいな……反応が一人しかいない？
脳裏に不吉な事が過ぎるが、そんな事有り得るはずがない、と振り切って前を見る。
ci「助けて……」
そこには、疲労しきった顔のチーノひとりがへたりと座り込んでいた。
tn「チーノ？どうしたん？」
ci「トントン……奴がおった、ヤツが……」
奴ってなんなんだ……
zm「ひとらんは！？なぁ！？」
ci「囮になって、どっか行ってしもた……なぁ！ひとらんを助けたって！」
だから、ひとらんが転移できなかったんか。
os「絶対助ける。案内して？」
ci「分かった。」
sn「でもチーノ。これ以上能力使ったら絶対にダメだし、体に負担をかけへんでな？」
ペ神が急にそんな事を口ずさむ。初めは理解できなかったが、チーノをよく見れば、いつもの彼とは何処と無く違う気がした。
ci「だいじょぶ、だいじょぶやから……」
sn「一応皆に伝えとく。チーノの反動は恐らく知能低下。この状態だと善悪の判断もつかんし、危険な行為に走る可能性がある。要するに狂気状態。すごく危険やで。」
だからか。目の焦点が外れかけの目に、ふにゃふにゃとした言動。確かに彼は普段からふにゃふにゃとしているが、いつもより比べ物にならない。
『グルッペン、指示。』
今にも洞窟へと突撃しそうな奴に、殺意ダダ漏れの奴、静かにキレとる奴、おかしくなっとる奴。こんな状態で突撃なんてしたら全滅待ったなしだ。
グルッペンに指示を仰げば、数秒後に返事が返ってきた。
gr「ペ神とチーノ、それとトントンはここで待機しろ。ロボロ、大先生、ショッピはある程度の中継地点で待機。緊急転移場所としてだ。残りメンバーで突撃を行う。分かったか？」
それに反論するのはトントン。
tn「なんでや！俺が戦力外って事か！？」
gr「違う。ペ神には悪いが、ペ神だけでは心許無い。一応魔物は出るんだ。それに、万一ペ神が魔物の処理に手を取られて、チーノがその隙に何か起こしたらどうする？」
ci「そんなこと、せんってー。」
tn「……分かった。チーノと魔物の面倒は俺が見る。生きて帰って今度許さんからな。」
トントンは静かに目を瞑った。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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