doomsday ページ37
pkt｢聞いて、聞いて？｣
『…何？大丈夫、だった？』
いつもと変わらない笑顔の彼に、いつもと変わらない表情のA。
pkt｢殴った相手、上半身がバキバキに骨折してて、重傷だって。｣
『そっか。』
pkt｢それで僕ね……退学処分になった。｣
『……そっか。』
表情は何も変わることが無い。悲しみも、怒りも、全て全て飲み込んだ。
でもそれは、大きな間違いだったのだろう。やがてそれは形を変えて、二度と消えない大きな傷へと変わる。そうなる前に、吐き出さないと。
でも彼女は、それをしなかった。寧ろ、甘んじて受け入れた。
pkt｢推薦貰ってた高校、代わりにAを推薦するように言っといた。……我儘言っていい？｣
『いいよ。』
pkt｢僕の代わりに、そこに行ってくれない？……あのね、あのね、きっとそこは楽しくて、ハチャメチャ出来ると思うんだ。｣
『……分かったよ。私、その高校の推薦、受ける。』
そう言うと、彼女は笑う。
そして。
pkt｢もうね、生徒会長じゃ無くなっちゃったから行くよ。頑張って。｣
『うん。頑張るから……だから、また会おう？ぴくと。』
pkt｢勿論。高校の卒業式に行くよ。それまで待ってて。｣
『分かった。』
その約束は、高校生活半ばに起きた、異常な出来事によって果たされることが無かった。
そしてそこで映像は、硝子のように割れ、二人の人影が、白い空間に居た。
pkt｢……君のせいで、僕は退学したんだって。｣
片方は、さっきのぴくとさん。
もう片方は。
『…そう、だね。』
フードを目深く被っている、Aだった。
os｢Aー？｣
オスマンが声を掛けてみても、一向に反応は無い。まだ、過去なのか？
pkt｢第一、面倒だったんだよね。君の書類までやるの。いちいち押し付けてさぁ……まぁ、僕が退学してからは、僕の分まで一人でやんなきゃいけないから清々したよ。でも、行きたかった高校どころか、将来まで全部全部奪ってさ？お父さんにも失望した、とか言われたし、お母さんはヒステリー起こしたし。ほんと、滅茶苦茶にしたよね。最悪だと思う。｣
『…うん。』
pkt｢挙句の果てにさ、まだまだこれで親友名乗ってんの？意味分かんない。……もう君が、僕の人生を滅茶苦茶にした加害者で、僕が滅茶苦茶にされた被害者。君の面倒押し付けの被害者でもあるか。……それで、その罪を贖ってもらわないと。｣
揚々と喋るぴくとさんを見た彼女は。
『さて、遺言はそれで終わりか。愚物。』
何時にもなく殺意に溢れていた。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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