温泉とは聞いたけれど ページ23
あの一件の後、少し歩いていくと、ぼんやり…否。ハッキリとその目的地は見えた。
あぁ。見えたさ、見えたんだが……
『言われてみれば温泉ってそうだよなぁ……そうだよ、なぁ……』
もくもくと上がる煙。
そう、あれである。
sn｢あれ？火山って言わんかった？｣
言っていない。
確かに砂漠よりは暑くないが、そうなんだがな？
『まぁ、考えられんかった私がアホやった。……まじかぁ。』
因みに私は火山が嫌いだったりする。
硫化水素が全て悪いのだが……
化学の授業中に事故って、かなりの量を吸った。
死ぬかと思った。本当に。
暫くの間味覚障害が続いたからな……トラウマだったりする。
sn｢そんな嫌な顔する？｣
『トラウマだったりするんだよ。ちょっとな。』
shp｢あー。硫化水素の件ですか。｣
ショッピも私達の会話に入ってきた。
『そう。』
shp｢火山に近づかんかったら問題ないですよ。｣
『分かっとるけどなぁ……それでもなぁ……』
躊躇いがちに歩みを進めると、ショッピは苦笑した。
shp｢まぁまぁ。A、酷かったらしいですもんね。｣
例の件は校内に大きく広まった。お陰様で時の人になったからな。
『そりゃあ酷かったわ。……まぁ、命あればそれでええんやけど。』
そうして、私達は火山の街へと足を踏み入れたのだ。
kn｢もう着いたんか。｣
ようやく遊んでいた面子も、街の方に視線を飛ばす。
ht｢すごい火山だね……｣
zm｢なぁ！飯は！？！？｣
素直に欲を出してくるアホはさておき、街は他の国と変わらない賑やかさ。一応ここが辺境の街なのだが……
田舎臭い寂れた雰囲気などなく、人の多い商店街、とでも言えば良いのだろうか。そんな雰囲気がする、うん。商店街行ったことないけれど。
｢お嬢さん達見慣れない人だね！観光客？温泉目当てかい？｣
『あ。はいそうです。』
｢そうかそうか。温泉は真っ直ぐ行った所の大きな建物だぞ。｣
道案内してくれるのか。有難い。
……どうやらここは果物屋らしい。
『ありがとうございます。それと、そのミカン十五個ください。』
｢お、おぅ！そんなにいる……いや、連れの分か。要らない事聞いて済まなかった。じゃあ、1500G。｣
それくらいならすぐに出せる。財布からジャラジャラとお金を出していく。
｢ピッタリ戴いたぜ！｣
言葉遣いが丁寧なのか悪いのかよくわかんねぇな！！！
代金と引き換えにミカンを受け取って、私達は先へと進むのだった。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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