聞いて欲しい訳では無い ページ18
『なぁ、ゾム。』
たまたま気になった。たまたま口に出した。
それ以上の意図はなかった。
zm｢なんや？｣
魔物を切りつけながら、ゾムは答えた。
『いや。やっぱ、何でもない。』
zm｢せか。｣
ゾムは特に、何も言わなかった。
『うわぁ！？』
急に、バランスを崩す。
戦闘中にこうなるのは、本当に危険だ。
これまで避けていた魔物の爪が、立ち上がろうとした際に襲いかかってくる。
仕方なく能力を使用しようとした瞬間。
zm｢ったく。危ないんやから。感謝してくれー？｣
ゾムが笑顔で、その敵を切り裂いた。
『……ま、ありがとう。』
zm｢最近ホンマにツンデレ酷くなったな。｣
『ツンデレやないわぶち殺すぞ？』
少し、柔らかな笑みを浮かべる。
……はぁ。
何だか、さっきから心が落ち着かない。
多分それは。
あの夜、ゾムは話してくれた。自分の辛さを。
でも、私は誰にも話さなかった。
きっとそれに対する罪悪感、だろうか。
気づけば口からは。
『……なぁ、ゾム。』
zm｢何？｣
『いつか、私の昔話、聞いてくれへん？』
zm｢急やな。ま、ええで？｣
他者からしたらどうでもいい。
それに、何でもない、自分には関係の無い話。
それでも私の心に寄生した、最悪な最悪な、思い出。
話せたら、どっか行ってくれないだろうか。
zm｢こんなもんやないか？｣
無意識に魔物を狩っていた。気付いた時には山になった魔物。
リヤカーに乗せて、そのまま転移させる。
そして拠点に戻る。
いつもの作業なのにどこか体が重たい。
何故だ？最近は何も悪い事は無いのに。
os｢A？何ボケっとしてるん？｣
『あ。悪い。…何でもない。』
os｢あっそ。だったら早く手伝って。｣
『了解。』
オスマンにさえ声を掛けられた。物凄い遺憾だが、それよりも自分が心配だ。
まぁ。無かったことにしてしまえばどうって事は無い。
とにかく考えない事にして、飯にする。
『いただきまーす。』
そして、あっという間に食べ終わり、そのまま風呂に入って、寝る。
いや、寝れない。
また一人でテントを抜け出し空を見ようとする。
星を見ると、自分が小さく見えるから好きだ。
そう誰かが言っていた。
ただ。それを見る前に先客が居たようで。
赤色のニット帽を外して、丸太に座りながら、ボーッと。
そんな事をしているシャオロンが居た。
……丁度いい。
私は鞄から、それを取り出してシャオロンの元へ向かった。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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