夏だ！海だ！ ページ15
そして。
私達はまた、この海へと帰ってきた。
初めにやって来た時、迎えてくれたのはこの海で。
パニックを引き起こしたのもこの海で。
今考えると少し遺憾だが、それでも。
どこか憎めなかった。
砂浜に足を踏み入れると、瞬く間に私を受け入れる。
『さて。色々お疲れ様。』
gr｢あぁ。本当に色々ありすぎた。｣
気が付くことだって幾つもあった。
色々あったし、辛かったし。
だからこそ。
この海が綺麗に見える。
だからこそ。
この人生は、とても楽しい。
そうなんだろう。
遠く、さざ波の音と共に、彼らの声が聞こえる。
kn｢大先生！能力使って攻撃はセコいで！｣
zm｢目には目を！反則には反則を！｣
ut｢うわぁ！ゾム！身体強化はアカン！シャレにならん奴やって！皆もなんか言ったって！｣
sho｢自業自得やろ。｣
ht｢自業自得だね。｣
相変わらずはしゃいで、それが転じて喧嘩になって、気付けば何処から手に入れたのか、水鉄砲の打ち合いを始めていて。
楽しいならそれでいいのだけど。
gr｢お前はああいう事しなくていいのか？｣
子供じゃないんだ。やる訳がない。
『別に。疲れたのに更に動くとかアホやろ、アイツら。』
gr｢返す言葉も無い。そうだ。ラムネ買ってきたんだ。お前飲めるか？｣
『炭酸飲めるわ。舐めないで。』
そして、グルッペンからラムネを受け取る。
ひんやりとしたその瓶を、熱砂の元に置き、硝子玉を落とす。
カランコロン、と。心地の良い音が鳴り、少ししてから泡が溢れる。
それを口に運び、おいしい。とだけ告げてやる。
gr｢それは良かった。｣
そう無邪気に笑うグルッペンに、どこか安堵する。
『なぁ。次さ。』
gr｢もう出るのか。｣
『当たり前だ。元はと言えばぺいんとの頼み。それにギルドの依頼も達成したし、やる事は無い。』
そう言うと、グルッペンは急に背中を押して。
gr｢おーい！Aも参加するらしいゾ！｣
shp｢ホンマっすか！？｣
『お、おいっ！私はやらないって……』
刹那、放射線状の水が空を舞う。
そしてそれは私の頬を掠った。
見れば鉄砲を構え、ニヤリと笑うゾムの姿が。
…………。
私はゾムをこちらに転移させ。
『物質変換:水。』
砂浜の一部分を水へと変えた。
やられたら、百倍返しで報復だ。
偉い人もそう言っていたからな。
zm｢大人気ないで！？つか溺れる……！｣
『ま、溺れはせんから安心しろ。』
ニヤリと笑う。
少し位ならはしゃいでもいいか。
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Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
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