暗い話に持っていくのもNGで ページ13
『真面目もクソも無かったけどな。』
ちょっと忙しくてはっちゃける暇が無かっただけやで？
zm「この前シッマに聞いたんやけど……」
『はいはい。私全然覚えとらんから、話されても困るで？』
嘘。
zm「いやでも、きっかけさえあれば思い出せるって……」
『そんなもん高校生活の記憶だけやわ。』
嘘。
全部嘘。
本当は、自分から記憶を消したかっただけ。
忘れやすいし、実際高校生活なんて何したか覚えとらん。
でもはっきりと。はっきりと中学の頃は覚えている。
あの出来事も、あの出来事も、全部全部。
zm「えぇ？」
『ま、唯一言えることはアレやな。ちょっと病んどったんやって、あの時期。』
ヘラヘラと笑いを浮かべる。
別に私のせいでは無い。それは知っているし、アイツやって伝えてくれた。でも、心のどこかでは恨まれているのでは無いか、私のせいではないのか。そう思っているだけ。
そう、思っているだけ。
『精神が弱くてなぁ……全部自分が悪いように聞こえた時期なんよ。』
zm「……ほーん。」
私の話をしたのが意外だったのか、ゾムは一拍置いてから返事をした。
zm「A。」
『何や？』
ゾムの言葉を遮るように魔物が数体現れる。いつもなら嬉しいのだが、悲しいような、もどかしいような。
zm「戦闘やな！」
『に、し、ろく……十二体。偶数なんで六ずつな？それ以上倒したらお前を倒す。』
zm「んな物騒な……それはこっちのセリフやわ。六体な？六体！」
気がつけばゾムのその声だけが私の隣には残っていた。
相変わらずお速いことで。
運動音痴には難しいなぁ……
走る事に関してはまぁ、平均なんやけど。
ゾムと比べるとクソ遅く感じる。
『と、言うわけで出遅れ一体。』
zm「3！」
風のような速度で魔物を切り刻んでいく。大丈夫か？アイツ。
『全く。そんなはよ倒してもおもろないやろ？』
zm「早く倒せるからこそ面白いんやろ？」
あぁ。コイツとは仲良くなれんわ。
本能的に察す。いやぁ……完全に永遠に苦しませて倒した方がええやん？
zm「狂人。」
『ちゃうわ。』
zm「嘘つけ。目の光完全に消えとったやん。」
なんやその洗脳された時みたいな感じは。
『知らんわ。おい、もう片方の狂人。』
zm「ちゃうわ。」
『嘘つけ。戦闘中に笑っとったやん。』
ゾムってホンマに男子高校生か……？
いやでも、男子高校生なんだよなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 576人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Luma - ぺ神よ、それを先に言えw (2021年2月20日 17時) (
レス) id: b17ded2eab (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - niさんすげぇ、、、 (2021年1月10日 9時) (レス) id: 21a1021849 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - しおりんさん» コメントありがとうございます。更新程々に頑張りますね！ (2020年12月18日 19時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - これは…この過去はpktさんでは！？だったら美味しいです！更新頑張ってください！ (2020年12月18日 1時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます。もう少ししてからですが更新頑張りますね！ (2020年11月22日 12時) (レス) id: 8eec1eca06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
