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057 前途多難 ページ8

社長からのみんなへの気晴らしに、わたしを含めた小鳥遊事務所のみんなでバーベキューに向かった。それぞれ魚釣り、火起こしと係分担をする中で、カレー班にはコンビを組んでいくためにチームワークを少しでもあげた方がいいだろうという提案から環くんに壮五くん、そしてなぜかわたしも配属された。


「皮むき、飽きた」
「頑張れ」
「そーちゃん、後頼む」
「困るよ。頑張って」
「あんた1人のが早い」


この2人がどういうコンビになっていくのかは、火を見るより明らかで。元々お節介焼きで人に上手く頼ることをしない壮五くんと、逆に常に自分の赴くままに行動して困ったら誰かを頼る環くん。性格が相性最悪すぎて今後が思いやられる。


「僕たちが2人で協力しないと…。ちゃんとやりとげて、みんなを安心させてあげよう」
「みんなねえ…」
「作業だけしてるから退屈なんだ。お喋りをしよう。大和さんも言ってただろう?僕たちが仲良くなった方が、ファンも喜ぶって…」
「あんた、人の言うこと聞きすぎじゃねえ?」
「…え…?」
「あんたが俺と仲良くなりたいっていうなら、まだわかるけどさ。人が言うから仲良くしたいなんて、そんなの別に嬉しくねえし」
「…そんなつもりじゃ…」
「嘘吐け。そーちゃん、俺のこと嫌いじゃん」
「それは君だろう。言動の端々から伝わってくるよ」
「どんな?」
「ガミガミだとかつまらないだとか、悩みがなさそうだとか、立ってるだけで良いとかだよ」


勃発し始めているが安易に関わらないように黙々と作業を続けていた。のだが、さすがに今回ばかりは壮五くんに同情する。覚えてる壮五くんも壮五くんだが、まあ根に持っても仕方ないような内容。そしてここまで仲悪かったのかと不安になった。


「…いいかい?環くん。僕は、大人、だから、君みたいな振る舞いは出来ないんだ」
「かののんも大人じゃん。けどあんたとは違う」
「いや、流れ弾やめて」
「あんたはいい子ちゃんに見てもらいたいだけだろ。学校にもいるよ、そういう優等生。残念だったな。俺とうまくやって、ヤマさんに褒めてもらえなくて…って、うわ!」
「ちょ!壮五くん!?」
「危ねえな…!包丁こっち向けんなよ!」
「ジャガイモ握って」
「そっ…」
「ピーラーを構えて、上から下に向けておろして。芽はピーラーの角で取り除いて」
「…っ、脅迫しやがって…」
「もう一度言おうか?」
「やるよ!やります!…っ、おっかねえな、もう…」


壮五くんは怒らせない方がいいと学んだ。

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設定タグ:アイナナ , アイドリッシュセブン   
作品ジャンル:アニメ
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瑠奈(プロフ) - 068 嫌い の「自分を愛してくれる人を愛したいなんて思う人いる?」というセリフは変ではないでしょうか? (2019年5月21日 11時) (レス) id: 6936f9c053 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月12日 4時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:深瀬 | 作成日時:2019年4月12日 2時

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