カフェオレはアイスホットに限る ページ1
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夢はよく見るけれど、こんなに幸せな夢は初めてだ。
最近良く見るドラマのカッコイイ俳優さんが、柔らかく微笑みながら私の頬を撫でてから
そっと顔をこちらに寄せる。
ただその場所というのが何故だか知らんが、どこかのレストランの厨房なのだ。
厨房のど真ん中もど真ん中で、真っ白なコック服を身にまとったシェフたちにかこまれながら、私はイケメン(ハンサムの方が近いかも知れない)に頬を撫でられ、キスを迫られている。
洋風レストランなのか「オムレツいっちょあがり!」なんて声が奥から聞こえて
レストランなのに定食屋のおっちゃんかよ、なんて頭の隅っこで考えつつ、目を瞑ろうとしたその時に
耳を劈くような破裂音がした。
「ひゃ〜!」
朧気な視界に、現状を理解する余裕はない。
しかしただならぬ音がしたのは事実だ。
イケメンハンサム(兎に角かっこいいのだ。貴方も身近にいる兎に角かっこいい人に置き換えてほしい)にキスされるよりも気になってしまうほどの破裂音、というより爆発音に近いそれ。
ふやふやと柔らかい布のようなものが剥き出しの足にまとわりついて、寝起き特有の温かさというか、体温がそのままベッドシーツに残ってるみたいなぬくぬくが、今までのことが夢であったことを無情にもお知らせしてくれた。
「ちょ、待って、何今の音」
今までのカオス天国が夢であったなら、この爆発音も夢かと思ってはいたが
いや思いたかった。そうだと思い込みたかったが。
寝室の扉の奥から聞こえるひゃあひゃあという悲鳴は、見知ったキャラメルボイスだ。
少し張った声で「ちょっと待って、何今の」と身体を起こしつつ呼びかけてみれば「あかんわー」と何もあかんくなさそうな冷静な返答が返ってくる。
誰が揃えたのか、記憶にないけどきちんと2足揃えられたルームシューズに冷えた両足を突っ込んで、ドレッサー前の椅子に掛けられた軽めのカーディガンをはおった。
いそいそと冷えた空気の中を進み、リビングへ向かう扉を開けると
それはそれは「あかんわー」な光景がを目の前に広がっていた。
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もんぷー(プロフ) - 返信遅れてすみません(>_<)リクにお応えして頂きありがとうございました!感動して全身が震えてしまいました…!深瀬さんのお話が大好きなので、自分のリクエストしたものが読めるなんて夢みたいでした!これからも応援させて頂きます!! (2018年1月8日 12時) (レス) id: 5a1c491e6c (このIDを非表示/違反報告)
深瀬(プロフ) - けーとloveさん» イブの日に見つけていただいて感謝します。ほかの話もバラエティに富んだ様々なシチュエーションです。甘いものばかりではないのですが、是非ともお楽しみくださいませ!本当にありがとうございます! (2017年12月26日 20時) (レス) id: e0839c8daf (このIDを非表示/違反報告)
けーとlove(プロフ) - 初見です!!こんな…控えめに言って最高な方を今になってしか見つけられないとは……(泣)乗り越しで調べてよかった、、これから作品全部みてきまぁす!! (2017年12月24日 9時) (レス) id: c2661fce00 (このIDを非表示/違反報告)
もんぷー(プロフ) - では早速リクさせて頂きますね!『患者さんの重岡くん』でお願いたいです。どのような症状、状況などはお任せで!リクエストはお任せの部分が多い方がお楽しみが出来て、また作者さんの世界観が見られて楽しいと思います!ぜひぜひよろしくお願いします! (2017年12月16日 10時) (レス) id: 5a1c491e6c (このIDを非表示/違反報告)
深瀬(プロフ) - もんぷーさん» お久しぶりです。コメントありがとうございます。リクエストと言えるほどのリクエストではないのですが、受け付けておりますよ。あまり具体的にしないでいただけるとありがたいです。募集してるの身のくせに注文をつけてしまってごめんなさい。宜しくお願いします。 (2017年12月16日 6時) (レス) id: e0839c8daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深瀬 | 作成日時:2017年12月15日 4時