もりのなかれーやさん【JW】

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ひとっこ一人もいなそうな
うっそう繁った森の中。

ひっそり佇む小さな木のおうちには
とってもいいにおいが漂っています。

うさぎさんや、りすさんや
きつねさんや、たぬきさん。

くまさんや、むしさんたち、それに植物さんまで

みんなそのおうちをきらきらと見つめては
くんくん、と鼻を鳴らして身体を揺らすのです。

からんころん、と聞こえたチャイム。
中からぴょん、と飛び出した少女が扉の看板をくるり、ひっくり返しました。

【おーぷん】

ひとっこ一人もいなそうな
うっそう繁った森の中、

くつくつ煮える音がする。
さわさわ揺れる木々の舞。

誰も知らない、知るはずない。

なのに、ずうっとそこに在る。

もりのなかれーやさん、本日も営業時間です。

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こんにちは、深瀬です。

いつもお読み頂き感謝します、

※この作品はあくまでフィクションです。実在の人物・場所とは関係ありません

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読者数700人、ありがとうございます。

ずっと書き溜めてたオムニバス連載、おたのしみに。

2017/12/20 -

深瀬(@Fkka_)

.執筆状態：完結