二十九夜 ページ29
コナンside
「大丈夫です、少し疲れただけでしょう。」
Aさんの担当の医者からそう告げられ、俺と赤井さんは同時にため息を付いた。
「取り敢えず、良かったね。」
「まあ、今日は初めて大人数を相手にしたみたいですしね。」
「ところでお2人は、赤月さんのお友達で?」
「はい、まあそんな所です。」
「じゃあ、今の内に赤月さんの病気について話しておこうかな。
僕は赤月さんの担当をしている中井です。」
中井さんは、軽い自己紹介をした後、ゆっくりと語り出した。
「……赤月さんの病気は、まだ正式に治療法が見つかっていない病気なんです。
特性は癌と同じような感じなんですが、進みや症状は赤月さんの病気の方が酷いんです。
今回のように、少しの疲れで過呼吸やその他の症状が見られ、ストレスなどでも死の危険がある、とても危ない病気なんです。
赤月さんの病気は生まれつきの物で、非常に扱いが難しいので、小さい時から交流の少ない大人の病室にいたそうです。
この病気は、1億人に1人の確率で発症する病気で、身体にかかったショックで亡くなられる方がほとんどで治療法が見つかっていないんです。」
「い、1億人に1人ぃ!?」
「凄い確率ですね……。」
「そうなんですよ。
で、こないだの検査の結果、残念な事が発覚したんです……。」
「残念な結果?」
中井さんはコクリと頷き、小さい声で言った。
「非常に残念な事ですが………
赤月さんの余命は、あと3ヶ月です。」
「「さ、3ヶ月!?」」
「はい………」
「そ、それは本人には……」
「いえ、まだ赤月さんには……」
「……この事は、他の人とかに言った方が良いんですか?」
「それは、貴方がたの自由です。」
「そうですか……。
コナン君、蘭さんや園子さんだけに言いましょう。」
「うん、元太達には言わないでおくよ。」
俺は赤井さんと、中井さんにお礼を言ってその部屋を出た。
そして、俺と赤井さんは目を見開いた。
『私、あと3ヶ月で死 ぬんだね……。』
「A、さん……?」
「どうして、ここに………。」
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黒猫 - 悲しい話で泣けますね! (2017年7月16日 17時) (レス) id: 7a5a46f3e3 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/fuka141213/←続編のURLです! (2017年1月17日 19時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
28cm(元猫耳剣士)(プロフ) - 続編を作りました![28cm]か[月明かりの下、今日も君を待つ]で検索してください!機種変の関係で続編に行かせてもらいます。これからもどうぞ宜しく! (2017年1月4日 9時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳剣士(プロフ) - からーさん» からーさん、コメントありがとう!完結までどうか見ていてくださいね! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 0d354a01d1 (このIDを非表示/違反報告)
からー - これは一コメと言うヤツですかな!?初小説との事ですが、いつも真剣に見てしまいます!完結まで、頑張って! (2016年12月11日 12時) (レス) id: 81411e5d03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫耳剣士 | 作成日時:2016年12月10日 12時