10 椿 ページ11
10 椿
怠惰の兄さんの所にべルキアを向かわせた後、僕は公園でどうやら苦しんでいる様子の少女がうずくまっていた。
「……君、大丈夫？」
「あっはぁ♪…おにぃさぁ〜ん。私の為に死んでくれるんだねぇ！」
話掛けると訳の分からない事をいいだす、少女。
「……は？」
僕が声を漏らした瞬間、襲いかかってきた。
猛スピードで避けることも出来ずに、受け止める。
僕は少女よりも早く首筋に顔を近ずけ。
ガブｯ
「……いたい。」
ぢゅるぢゅる吸っていると、肩を何か水みたいなものが濡らした。
一旦やめ、少女の顔の方を見ると、泣いていた。
その顔を見たら不覚にも綺麗だと思ってしまって、吸うのをやめた。
「この少女、お腹空いてるのかな」
さっき血がどうとか言っていたから恐らく吸血鬼だろうと、歯を見てみると吸血鬼とはちょっと違う少し短く、動脈にギリギリ刺さるんじゃないか。程度。
「…椿さん、こんな所で何やってんですか。」
「あぁ、桜哉。ちょっと子猫を拾ってね。」
「子猫…？ですか。」
桜哉が近づいてきて、僕の腕の中を見ると
驚いたように顔を引き攣らせた。
「椿さん…こいつ」
「ん？何かあった？」
「俺、こいつ知ってますよ。この前の中毒の血を持ってるやつ」
「へ〜、それがこの子なんだ…って、は？今、中毒持ちって言った？」
「？はい。言いましたけど」
その時僕の頭の中はしまったという言葉で埋め尽くされた
「もしかして、飲んじゃった…とかないですよね。」
「その、まさかだよ」
まじすかと額に手を当てる桜哉。
「どうするんですか？そいつ、それと血のこと」
「んー、そうだね。じゃあこの少女ウチに持って帰ろうか」
「…頭大丈夫ですか？？？？」
続く (更新停止中)
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凛(プロフ) - コメありがとうございます！御国と吊戯いいですよね！ (2017年7月14日 8時) (
レス) id: 13efaa84d4 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - 国ちゃんと吊戯だ〜！！！ﾜｧ───ヽ(*ﾟ∀ﾟ*)ﾉ───ｲ (2017年7月4日 13時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2017年5月17日 11時
