3,日向翔陽の妹は

#97 ページ16

夢主side

『和田……』

そこには愛する両親をはねた男がいた

｢A…来るな！｣

『大丈夫ですよ(ﾆｺｯ)おはようございます。何故ここに？今は何をされてらっしゃるんですか？毎日どうですか？』

｢え…あ…教材の会社会社員です…その関係で白鳥沢に来ました…妻と子供2人と暮らしています…毎日楽しいです…両親…すみませんでした…あなたとおネイさんには可哀想なことをしたと思っています…｣

可哀想…？？

プツン

私の中で何かが切れた音がした

『何も知らないで！！！』

私が胸ぐらを掴みあげると和田もみんなも驚いたように私を見る

『二人の子供から両親を奪って妻と子供と楽しく暮らしているんですか。さぞかし幸せでしょうね。』

｢僕もわざとじゃ！それに君は成人したお姉さんがいただろう！？｣

『信号無視でしたよね。両親が信号無視したならまだしもそちらの信号無視。そちらの自分勝手な行動で私の両親は命を落とした！それにあの後すぐ姉も死にました、ストーカーに刺されて！』

｢ストーカーは僕のせいじゃないだろう！？｣

『いえ…お前のせいだ！両親が死んでから姉は夜も仕事をするようになった。深夜帰ることがなかったら姉も死ななかった。どういうことがわかります？あなたはなんの罪もない家族を崩壊させたんですよ(ﾆｺｯ)』

｢そ、そんな…｣

『それに勝手に可哀想なんか言うな！何も知らないくせに可哀想？お前に可哀想なんて言われるなら死んだ方がマシだ！私さぁあんたにどうやったら復讐出来るかずーっと考えてたんだ？私があんたの目の前でｼﾞ殺したらあんたは一家を殺した殺人犯だぁ！死にたいと思ってたからさぁちょうどいいよね！私も死ねてあなたも苦しむ。あ、それとも…








あんたも一緒に死ぬ？(ﾆｺｯ)』

胸ぐらから手を離し人差し指を下から顎に当てる

｢A１回落ち着け！｣

『賢二郎は黙ってて！！！』

『私はいいよ？死のう？あの世でもあんたをとことん苦しめてあげる(ﾆｺｯ)ほら行こうよ』

私が手を引くと和田は顔面蒼白になって顔から流せるもの全て流して抵抗する

｢嫌だっ！すまなかった！命だけは！やめてくれっ！お願いします！！！うわぁぁぁ！｣

『うるさいなぁもう』

バシッ

和田の頬にビンタする

｢お願いだ…子どもが…｣

『っ…！』

私が固まっていると後ろから勢いよく誰かから抱きつかれた

｢Aがこいつを殺したらこいつと同じになるぞ！｣

私は我に返ってボロボロ涙を流した

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