3,日向翔陽の妹は

#93 ページ11

夢谷side
白布さんとAちゃんの追跡から帰ってきた私とその他の人たち

Aちゃんがあんなふうに思ってたなんて…

Aちゃんは私が間違ったことばかりしている時、正してくれた恩師

それにあんな最低なことばかりして恨まれて当然なはずなのに笑って初めての友達になってくれた大切な人

そんな人が泣いているのは私も悲しい

前の私だったらありえなかった

これもAちゃんのおかげ…

｢うぅっ…Aちゃん…｣

｢希愛ちゃん…｣

｢あんないい子なのに…あんなに不幸なことばかりで…それに私が嫌がらせして…うぅ…｣

｢そんなん言ったら俺らも…｣

｢俺達も守ってあげられなかった…｣

私が泣き出すとみんな泣いて大変な事態に

｢白布さんもAちゃんも悩んでるのにいつもヘラヘラしてる自分が馬鹿みたい！！うわぁぁぁん！！｣

ぐすっぐずっとみんなの鼻をすする音が体育館に響く




『え…どうしたんですか』

Aちゃんが帰ってきた！！！

白布さんは私達が2人で墓参りとかに追跡した事が今分かったのか頭を抱えている

｢Aぢゃぁぁぁぁあん！！ごべんなざーい！！！｣

｢Aちゃん私もごめんねぇぇえ！！！｣

｢ぐすっ…私もごめんね｣

『本当皆さんどうしたんです！？』

困りながらも私達マネージャーの背中をさすって落ち着かせてくれる

あぁまた困らせてしまった…

｢もう…大丈夫です…｣

『じゃあなんで泣いてたか教えてくださいね？』

ニコリと笑う

少し怖いよ…

｢え、え、え、えっとぉ〜今まで私がAちゃんに酷いことしたなぁって思ってー｣

『嘘ですよね、それなら選手も泣きませんよwま、嫌なら聞きません。私もあまり聞かれたくないんで。それよりもケーキ買ってきたのでみんなで食べましょう？』

白布さんがケーキの入った箱をひょいっと見せる

｢｢｢｢本当大好きぃぃぃぃい！！！｣｣｣｣

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