第45話 ページ46
。
翌日
「いっっっっったい!!!!」
目が覚めた私は全く加減のされない包帯と湿布の取替をされていた
「ホンゴウさん痛い!!もっと優しくてしてほしいんですが!!!」
「我儘を言うな。最初に誤魔化したのはお前だろう」
「ご、誤魔化してはいないけど………」
確かに言いはしなかったよ?蹴られたっていうのは
でもだからって容赦はしないは酷いじゃん!!
キールに蹴られた私の腹部には青痣が出来ていた。というか紫っぽい
あと少し切れていて血がちょっと出てしまっていた
実はあの後酒場に戻り、1泊させてもらっていた
ニコラさんと店長さんが心配してずっと起きててくれていたそうで
お2人には迷惑しかかけてない…申し訳ないです
そしてキールのこと。実は指名手配されている人身売買の闇商売の組織の一人だったらしく
懸賞金が500万ベリー。1000万に行かない辺り正に三下である
主に女性をターゲットに売りさばいたり何なりをしていたらしく、今は島の牢屋に捉えられて海軍に引き渡さられるそう。ざまぁ
(顔と声はホントに似てたけどね…)
自分の顔の良さを分かっててやってたんだろうなアイツ…マジでカスでは…
なんて考え事をしながらふと店内を見渡す
船員の人が一部見当たらない
ホンゴウさんに聞くと、ルゥさんとヤソップさんは食材の買い出し、ベンさんとジュースさんとスネイクさんとロックさんは船番
ガブさんは花屋?でパンチさんとモンちゃんは八百屋に行ったらしい
みんな自由行動をしていたみたい
けれどシャンクスはどこに行ったかは知らないそう
「私もそこら辺歩いてくるね」
ホンゴウさんにはあまり遠くに行かないようにと釘を刺された
あと出来れば5分以内に戻ってこいと
無茶苦茶早いな!?と思ったが原因は自分にあるので黙っておきます。はい
なるべく善処しますと伝えて私は海岸沿いの方へ向かった
時間帯は夕方
太陽が沈みかけていて海の色が橙色に染っていた
(本当に綺麗だなぁ…)
海は穏やかに凪いでいて風も静かだった
砂浜の上に腰を下ろしてゆっくりとその景色を見つめる
目を閉じながら波の音を聞いていた
心地よくて睡眠とかリラックスBGMに最適じゃん
なんて思ってると不意に背後から砂を踏みしめる足音が聞こえる
「ホンゴウに安静にしていろと言われていなかったか?音彩」
この声は……
閉じてた目を開き、ゆっくりと振り返る
想像していた通りの人物がそこにはいた
「…シャンクス……」
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