【呪術廻戦/逆ハー】フェロモンが暴発した件について。2

24.5:顛落の欲望 ページ11

✧̇真人side





温泉に浸かりながら彼女の事を考える。

強さで言えば七三術師よりも宿儺の器よりも圧倒的に劣る。

それなのに頭の中に残り続けてるのは彼女の顔だけだ。



「真人、考え事かい？」
「Aって子がいてさぁ、ずっと頭の中にいるんだよね。」
「あぁ、Aか。」



今まで感じたことのない衝動。忘れることのできない衝動。

壊したくはないけど手に入れておきたい、そんなことまで考えちゃう。

別に暑いわけでもないのに身体の内から何か熱いものが込み上げてくる。



「あの子の術式は呪霊に対してフェロモンが出せるんだよ。それで真人も好意を抱いたんじゃないかな。」
「ねぇねぇ、あの子もこっち側に引き入れようよ。」
「好意かい？」
「どうだろ。興味もあるしいたら強そうじゃん？」



どうせ器を引き入れるならあの子と一緒に引き入れたほうが大人しくついてきそうだし。

五条悟を封印した後だったら守る術師もいないだろうしね。

魂の形を変えて一旦足を消しちゃえば簡単に連れてこれそうだし。



「そんなにその娘がお気に入りか、真人。」
「漏瑚も会ってみればわかるよ。」
「じゃあ慶光院Aもこちら側に引き入れようか。」



引き入れてしまえば後はゆっくり堕とすだけ。

楽しみだなぁ、そう呟きながら彼女の事を思い出して笑った。

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