【呪術廻戦/逆ハー】フェロモンが暴発した件について。 (ページ48)

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番外編④ ページ48

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○Request 。▷ 取り合いと嫉妬
○Character ▷ 虎杖・宿儺
○Requestor ▷ ｲｼｺﾛ様

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○虎杖・宿儺

「買い出し全部終わり、かな。」
「……まだ夕方だしどっか寄ってく？」
「じゃあ野薔薇ちゃんと伏黒くんに何か買って行こ！」

虎杖くんと2人で買い出しに来たのは良いけどフェロモンのせいで目立っちゃうのはやっぱり慣れないなぁ。

制服だってちゃんと長袖を着てきたし髪の毛だってまとめたのにフェロモンは溢れてるみたい。

ちょっとだけフェロモンに悩みながらも虎杖くんと話し合って雑貨屋さんで何か探すことに決めた。

「何買ったら喜んでくれるんだろ。」
「小娘、土産でも買うのか？」
「……は！？」
「何だ、俺では不満か？」

虎杖くんと話してると思って気を抜いてる間に宿儺と入れ替わっててつい大きな声を出してしまう。

人が少なかったから良いけど急に宿儺が出てきて言葉が出てこない。

「小僧よりも俺の方が楽しいだろう。」
「虎杖くんの方が安心するんだけど……」
「文句でもあるのか。」

そう言って宿儺が私の頬を掴み顔を近づけた時、スッと顔の紋章が消えて「え、」と虎杖くんが戸惑い始めた。

虎杖くんも宿儺も同じ顔で同じ体なのに中身が変わるだけで全然違うように見える。

まぁ中身が違うから当たり前って言えば当たり前なんだけど。

「アイツから何もされてない！？」
「うん、大丈夫だよ。」
「それならいいけど……」

宿儺との入れ替わりをコントロールできないことを悩み始める虎杖くんを見てつい笑ってしまう。

虎杖くんはそんな私を見て「笑いすぎだろ。」と頬を膨らませながら言った。

「宿儺も簡単に殺さないから安心してよ。」
「でも心配だし、Aが宿儺と話すのちょっと嫌って言うか。」
「小娘を盗られるのがそんなに嫌か。」

虎杖くんの顔に現れた宿儺の目を口を見て他の人に見られてないか周りを見渡す。

人がいないのを確認して視線を戻すと真っ赤な顔をした虎杖くんがいた。

何で顔が赤いんだろう、と思いながら宿儺の発言を思い出して"ヤキモチ"っていう考えに行きつき私まで赤さが移ってしまった。

「何かごめん……ガキみてぇなことして。」
「や、別に大丈夫、なんだけど……」

妙に恥ずかしくなって急いで店を出る。

2人へのお土産を買い忘れたことを思い出したのは高専に着いてからだった。