演奏 ページ22
『ー…Aちゃん…？』
確かに、どこからどう見ても彼女だ。
どうしてここに…？
するとAちゃんも気がついたみたいで、驚いた表情をした。
少し微笑んで、手を振ると、彼女は少し歪んだ笑顔を見せた。
…どうかしたのかな…？
俺に会っちゃ、まずいことでもあるのか……？
『ゆづ、やっぱりそうだね！』
佳菜が確信を得てすっきりしたのか、腰を下ろした。
『可愛い女性じゃないか。ユヅルのタイプなんじゃない？笑 守ってあげたくなる感じ、出てるけど。』
ハビエルがそう茶化す。…俺は少し睨んだ。
…確かに…守ってあげたくなる存在ではあるけれど…。。
『ハビエル。確かにタイプではあるけれど…、あの子は俺みたいな人、好きじゃないと思うよ？』
『ユヅルはあの子の事が好きなのかい？』
ハビエルの言葉はあまりにもど直球過ぎてビクッとしてしまう。
『…分からない。……ほら、演奏、始まるよ。』
話を逸そうとして、つい、曖昧な答えになってしまった。
『はぁ…はっきりしない男は嫌いだよ…。』
呆れたように溜息をついて、視線をAちゃんの方へ向けた。
ー･･･矢張り、Aちゃんの演奏は、人を引き込む。
とても魅力的だ。
皆、彼女の方へ目線がいっている。
まるで、コンサートみたいだなぁ。。
『･･･ん･･･？』
『ゆづ、どうしたの？』
俺が眉間に皺を寄せて、Aちゃんの演奏を見ているのが気になったのか、あっこちゃんが質問した。
『いや･･･なんか、弾き方変わったのかなぁ･･･？』
曲が中盤に差し掛かる辺りから弾き方が変化した気がした。
『前と違うの？』
『なんだろ･･･気のせい、かなぁ？』
『･･･気のせいじゃない？』
『かなぁ･･･？』
何だろう、凄く、引っかかる。
何というか、前よりぎこちなくなったと言うか･･･怪我でもしてるのか･･･？
曲が終わり、終盤には、音にも少し乱れがあった。
一緒に来た皆は普通に絶賛していたけれど、 ･･･。
彼女が一礼をしたと同時に、少し右の手首が見えた。
『あれか･･････。』
明らか、腫れていたし、真っ赤だった。
『ちょっと、お手洗い行ってくる。』
皆にそう告げて、俺はAちゃんに会おうとしていた。
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静(プロフ) - 気ままな猫丸@鷂の嫁さん» 教えて下さってありがとうございます！ (2015年12月14日 17時) (
レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
気ままな猫丸@鷂の嫁(プロフ) - オリフラを外してください (2015年12月14日 17時) (レス) id: 081fbcdde4 (このIDを非表示/違反報告)
静(プロフ) - マナさん» ありがとうございます！何かもう話の構成とかぐちゃぐちゃですけど、これからもよろしくお願いします！笑 (2015年10月10日 9時) (レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 面白い話ですね！更新待ってます。 (2015年10月10日 8時) (レス) id: d0dfdc8da4 (このIDを非表示/違反報告)
静(プロフ) - 更新遅れています。申し訳ありません。出来るだけ、早く更新したいと思っております。すみません。 (2015年9月9日 23時) (レス) id: 36307fac43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍静 | 作成日時：2015年8月28日 0時
