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8.『ちょ､､､急に何』ページ9

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Youside

『終わらない､､､』

時計を見ると間もなく、21時

昼休憩からオフィスに戻った時
ユンギ部長から声を掛けられた

YG「キム・A
明日の会議で使う資料がまだ提出されてないがどうなってる」

『､､､っあ』

YG「残業確定だな」

『申し訳ございません、今日中には仕上げます！』

で、今に至る

オフィスには私

それと、異動初日から
残業なのか目の前にチェ・ヨンジュンだけ

集中できない

チラッと見ると目が合って誤魔化しながら視線を逸らす

いまだに、じーっと視線を感じて
もう一度チラッと見ると、目が合った

え、なに

『な、なに？』

YJ「終わった？」

『っ､､､もうすぐ終わります！』

いーや、あなたがいるからぜんっぜん終わらない！！

彼が立ち上がって、やっと帰るんだと思ったら
私の隣に立って前かがみになってパソコンの画面を覗く

『ちょっ、急に何』

私からマウスを奪うと手際良くパソコンを操作する

YJ「これ、使って」

『え』

よく見ると、明日の会議の内容が記載された資料

『なんで』

YJ「帰ろう」

『はい？』

YJ「資料はもう出来たし、ユンギ部長にも送信したから」

『なんでそんなこと､､､』

YJ「明日までいるつもり？」

『そういうわけじゃ､､､』

そう言うと私のバッグと自分のバッグを持って
私の手首を掴んだ

何も言えずに一緒にエレベーターに乗り込む

『ありがとっ』

YJ「どういたしまして」

初めて自分に向けられた優しい顔

ううん、思い出したあのときもだ
修学旅行のバスで私の顔にかかった髪を
どかそうとしたときも優しい顔だった

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