Rc12:想起の向こうのシュプレヒコール ページ22
(kurageさん、ぽんたぬおさんのリクをまとめています。)
その組織は、いくら探してみても全くといっていい程情報が出てこなかった。
これ以上使うとまた溺れそうだ、と外していたネックレスをつける。
ラウールの呻き声が聞こえたのはその時だった。
位置的に、阿部はその時割と近い場所にいた。
3階S方向、急いで敵襲のあった場所へと向かう。
念の為に長剣を持ってきていてよかった、と思いながら、走った。
阿部「ラウール!」
ラウールはへたり、と座り込んでいた。
その前にしゃがみこんでいた白に近い金の長髪の、白衣の男。
敵襲はきっとこいつに違いない。
阿部「…えっ…?」
目の前で向けられた細い刃先に一瞬思考がフリーズした。
阿部「ラウール…?」
その細い刃先、というのは間違いなくいつもラウールが使用しているレイピアのもので。
つまり刃先を向けた張本人はラウールであって。
阿部「…お前!何した!」
「あはは、それですぐ僕を疑うんだ。いいねぇ、とても熱い友情だねぇ!」
阿部『こちら3階S方向!ラウールが敵に何かされた!今敵味方の区別ついてない!気をつけて!』
「…あ、君もネックレスがついてる。君の「呪い」は何?」
ラウール「…情報」
阿部「は…何で!」
「へぇ、情報なんだ。じゃあ「丁度いい」」
ラウールがレイピアを振るい、元々あまり戦闘が得意ではない阿部は避けるのに必死だった。
そもそも阿部自身、ラウールと手合わせなんてした事がない。レイピアにどう反撃すればいいかわからない。それに、味方に攻撃なんて、出来るわけがない。
佐久間「あべちゃん!」
先程の阿部の連絡に駆けつけたのであろう。背後から佐久間の声が聞こえた。
阿部「佐久間!よかっ…」
振り向いた刹那、白衣の青年に隙を見せてしまったのは、阿部自身相当焦っていたからなのだろうか。首筋に、銀色の針が刺さっていた。
「
ねぇ?困らない?だって情報が入るのには限度がある。
それなのに君の意志とか記憶とか、そんなものに容量割いちゃったら、キャパオーバーするじゃん?
簡単な話だよ、仕分けなければいい。仕分けようなんて思うから辛くなるんだ、だから全部受け入れよう、そう、全部!
情報に優先度なんてない、全て、全て、功利的に、合理的に、意志も記憶も全て情報に過ぎない。
──さあ、
」
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凌央(プロフ) - 湊都さん» とんでもないです!楽しみにしていますね! (2020年2月21日 16時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
湊都(プロフ) - 凌央さん» 誠に申し訳ございません…。31個目なのでリクエストお受けする事が出来ないです。けど、リクエスト内容と淩央様のお気持ちを加味して、他の方のリクエストの時に少し挟めるよう尽力致します。このような形で申し訳ございません。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 9124562c1c (このIDを非表示/違反報告)
凌央(プロフ) - はじめまして。更新お疲れ様です。初リクエストで緊張しています。可能でしたら、それぞれの入団試験話を読みたいです。是非よろしくお願いします。 (2020年2月20日 22時) (レス) id: 0708d16a2f (このIDを非表示/違反報告)
ささ(プロフ) - はじめまして。いつも更新を楽しみにしています。リクエスト可能でしたら、S隊みんなで野外訓練しつつキャンプを楽しむような話が読んでみたいです。よろしくお願い致します。 (2020年2月20日 21時) (レス) id: da0f7ba994 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 文字数関係で連投になってしまい申し訳ありません。無理でしたらもちろんスルーして構いません。お忙しいと思いますがよろしくお願い致します。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: 4ea8c2cdf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湊都 | 作成日時:2020年2月13日 9時