第四話 探索 ページ5
..
太陽が高く上り、辺りを照らす。
太陽の位置から朝ではなく、もうすぐ昼になる時間帯であった。
(眩しい....)
目を閉じているがそれでも眩しいほどの光
あぁ、いつの間に眠ってしまったんだろうか。
記憶が曖昧で思い出せない。
そんなことを思考しながら朧げな意識を浮上させる。
何時までも目を閉じていても仕方がないので目を開けようか。
「..ん....」
そっと目を薄く開ければ二度目の見慣れぬ景色。
目を瞬かせもう少し目を開ければ、白色のコンクリートの天井が見えた。
手を伸ばして白く温度の低いコンクリートに触れる。
暫く呆然と天井を見つめていたが、息を吐いて身体から力を抜いた。
「夢じゃ、ない..」
本当にトリップしたんだ。と手のひらを見ながら呟く。
これが現実だと思考すると、頬の筋肉が弛緩し愉悦を覚えた。
これからどうしようか。と考えながらもゆっくりと身体を解していく。
腕を動かしたところで奔る痛みに顔を顰めた。
服を捲り確認すると昨日出来た腕の傷のせいだった。
深くはなさそうだし放って置いても治るな。と考え痛みを気にせず上体を起こした。
頭擦れ擦れに天井が有り起き上がる時には注意しなければいけなかった。
四つん這いになって外へ顔を出す。
風が強く吹けば鼻の曲がる様ななんとも表現できない異臭が漂う。
一晩寝てしまえば鼻が異臭に慣れてしまった。恐ろしい。
外は寂莫としたゴミの山。
自分が今まで見たことが無いような世界で、改めて今自身がいるのは別世界だと実感させられた。
顔を引っ込め外へ出る準備をする。
この近くに品物を売っている町がないか探しに行くのと、現地把握であった。
さすがに水も食べ物もないのでは飢え死にしてしまうからだ。
トリップして飢え死になんて誰だって嫌だろう。
流星街に物を売っている店何て無いんだろうけど。と頭の隅で考えた。
現地把握は探索のようなものなのでどこに何があるのかが分かれば良い。
ついでに使えそうな物が在ったら拾ってくる。
人間に会えて話ができれば一番良いがここら辺ではまったく人間の住む気配がしないのだ。
気配を隠すのがうまいのか、それともこの辺りには住んでいないのか。
準備が整ったので顔を隠すためにボロ布のフードを被って行った。
足場はゴミだらけで土が全く見えず、ゴミの間に足が嵌らないように足元を見ながら歩いた。
誰も見かけないなぁ..どっちに進もうか....
(....ん、勘で進もう。)
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高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
