第二十一話 紹介 ページ23
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自己紹介を子供たちに終えると初めて見るAの顔に子供たちは目が離せないでいた。
黒髪に黒い眼。可愛い、というよりは綺麗と言った方が似合う美人の部類のAが自分たちに微笑んでいたからだ。
その場に縫い付けられたかのように子供たちは動かなかった。
こんなゴミの街にいれば大抵人攫いに合って売られるのでAのような人間を見慣れていないのだ。
じっと、子供たちに凝視されたAは首を傾げるが放って置くことにした。
数分間静寂が続いたがAの質問によりそれは終わった。
「ねぇ、皆の名前を教えてほしいな」
「あ……あぁ、分かった」
呆然とする少年が何とか言葉を返し、今度は子供たちの自己紹介が始まった。
この自己紹介でAは驚愕する事となったのである。
「、オレはクロロだ。趣味は読書だな」
「あたしはマチ。特異なことは裁縫かな」
「私はパクノダ、皆からはパクって呼ばれてるわ」
「……フェイタン。よろしくね」
「俺はフィンクスだ。まァ、仲良くしてやるよ」
「フランクリンだ、よろしくな。」
「よ、よろしく。うん、そっか。……ありがとう」
表情には出していないAだが、心の中では大騒ぎになっていた。
(ぎゃー！？予想が当たってたっ！どうしよう、どうしよう、どうしよう……！、嬉しい)
自身の心の叫びを表情には出さないように子供達に微笑んだ。まさか、とは思ってはいたが本当に彼らだったとは。
まだ、メンバーが足りないようだがこれから出会っていくのだろうと思うと緩む頬を抑えることができなかった。
一方、Aの表情を見て頬を赤く染めて視線を逸らす男性陣。
お互いに考えることは一緒であったので揃って同じような落ち着きの無いような行動をしていた。
そういえば、とAが話を切り出す。
「皆はこの辺りにどのくらい暮らしてるの？あまり長く住んでいた痕跡が無いから」
この廃墟には少しの間生活した痕跡はあっても、長く暮らしているような痕跡は無かった。毎回塒を移動しているのか、今回は何かあるのか。
Aの問いに驚愕したのは子供たちの方であった。
確かに、自分たちは最近この町に来た。長くはこの廃墟には暮らしていない。だが、この町に来なければいけない理由があったのだ。
流星街に住む者は殆どがその理由でこの町や付近の街に移動している。
目の前で首を傾げるAに子供達はそれぞれ、どう説明しようかと頭を悩ませたのであった。
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高校生(プロフ) - 皆様、現在日本に台風が接近していますが怪我の無いように気を付けてお過ごしください (2016年8月29日 7時) (
レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - フィンクスloveさん» ありがとうございます (2016年7月7日 12時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
フィンクスlove - とても面白くて大好きです！！更新頑張ってください！！(*´ `*) (2016年6月29日 18時) (レス) id: 8375edd26c (このIDを非表示/違反報告)
高校生(プロフ) - シロさん» ありがとうございます (2016年6月22日 23時) (レス) id: ba05ed8226 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - 更新頑張って下さい！楽しみに待ってます！ (2016年6月14日 20時) (レス) id: 6ce3e8c171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高校生 | 作成日時：2015年11月22日 22時
