１０ 「拒絶」 ページ10
『がんばれーー！！』
私は９番目。いま８番目の大先生を応援中。でもな、
鬱「…あれ、れんしゅうよりからくやん！」
…練習がキツ過ぎて、この校庭一周はもはや生ぬるいのだ。
鬱「Aちゃん！」
『はーい！』
大先生からバトンを受け取る。今は一位。よし、このままアンカーのゾムに渡せば良いんだ！
全力？全力出したらめちゃくちゃ早いよ？
『…』
２位の子との差は１０メートル。
結構な差だし、いける…！
『ゾムくん、はい！』
ゾム「ん！」
コネ「ゾムー！まけたらあかんでー！」
シャオ「まけるなー！」
ピーーーッ！！
ゴールを知らせる笛が鳴る。
え、結果？結果はそりゃもう一位。
ゾムが負けるわけないのさ。
ーーーー
運動会が終わった後、みんなでワイワイしながら話している。
ゾム「でも、Aすごいな！」
『え？』
鬱「だって、いっぱいさをつけたんで！」
そう？
手加減したのになぁ。
《やぁぁあああああっっほぉおおーーーー！！！》
キィィイン、と脳内に響く声。
突然の事だったから耳を塞いでしゃがみこむ。
『ッ！！？』
待って神、お前なんのつもりだ。
《みんなが記憶を取り戻すきっかけを実際にやってみようかな、と》
は？
そんなことしたら記憶が戻るんじゃ…
《顔、あげて。前を見てごらん。》
…え？
ゾム「だいじょうぶ、なん？」
たったまま、手を差し出すゾム。
ーーーー
ゾム「…大丈夫なん？立てるん？」
ーーーー
前世の映像と、声と、重なって見えた。
《これが危険だよ、っていうサイン。》
《この手をとれば、ゾムは少し記憶が戻る。》
戻る？記憶が？
…や、めて。
『…やめてっ！』
手を前に出す。
ドン、
『っぁ…。』
ゾム「へ、？な、んで？」
押されて困惑してるゾム。
トン「なにしてるん！？」
『っな、なんでもないっ…！ゾムごめん…！！』
その場から逃げるように、わたしは走った。
バタン
ドアを閉める。
『だいじょうぶ、おしたから、きらわれるから、このままでいいんだ。みまもるためには、そうしなきゃいけないんだ、これでいいんだよ。』
少女は、自分に言い聞かせるように、呟いた。
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いちごみるくぱふぇ。 - ナナナさん» 返信遅れてごめんなさい！大好き…めっちゃ嬉しいです…！！更新遅くなっていますが頑張ります！ (2018年9月10日 0時) (
レス) id: 0c1580ed6a (このIDを非表示/違反報告)
ナナナ - 続きが気になるぅううぅぅ!!! この作品大好きです!! (2018年9月4日 20時) (レス) id: a2dbaa1505 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるくぱふぇ。 - 兎危@緑君が天使すぎる件についてさん» 注意書きの所に付け足しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月26日 9時) (レス) id: 0c1580ed6a (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるくぱふぇ。 - ソラリアさん» 全裸はやめよ、風邪引くから。マンちゃんはその内分かると思います。…全裸でリンボーダンスしたら警察に捕まるのでは…？ (2018年8月26日 9時) (レス) id: 0c1580ed6a (このIDを非表示/違反報告)
兎危@緑君が天使すぎる件について - いちごみるくぱふぇ。さん» ええと、前世の記憶を皆が思い出していく辺り、あと学パロと言うこと等、多々似た点が見受けられました。設定が似るのは仕方ないので良いのですが、もし『前世ぶりですね、帰ってください』に似せた点があるのであればそう提示してほしいです。いきなりすみませんでした (2018年8月25日 17時) (レス) id: 83b7e38493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるくぱふぇ。 | 作成日時：2018年8月2日 17時
