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story390 ページ8

Aside

だって...こんなに綺麗な金髪に青色の瞳だなんて珍しいからね
その後、私達はカウンターで注文していたアールグレイを飲む

「先ほど何やら楽しげな会話が聞こえていましたが、何の話をしていたんですか?」

「あぁ、安室さんにはまだ言ってなかったな。Aと沙織が外国人の血を引いているって話をしてたんだよ」

バーボン...いや、ここは安室さんって呼んだ方がいいわね
じゃないと怪しまれる可能性も高いし...
安室さんの問いかけに諸伏さんがキチンと答えている
それにしても...諸伏さんの事を唯って呼び捨てにしている時点でバレているわね(苦笑
まあ、諸伏さんは私達の事を話していないから凄く助かってるわ

『安室さんの容姿は珍しいですね。そんな綺麗な金髪に青色の瞳を持った日本人は初めて見ました』

「確かに...金髪に青色の瞳を持った人は外国で生まれ育った人って聞きますけど、安室さんみたいな綺麗な金髪に青色の瞳を持った日本人は珍しいですね」

「...!よく僕が日本人だと分かりましたね」

「そりゃ分かりますよ。東洋系の顔立ちをしている時点で日本人だと分かりますし。それに...安室さんは私達と違って日本生まれの日本育ちではないのかと思いまして」

私達は口々にそう言いながらも安室さんの容姿を褒めると安室さんは一瞬だけ驚いた顔をしていたものの日本人扱いされて嬉しそうなのが分かる
きっと安室さんは両親のどちらかが外国人で日本で生まれ育ったのが分かるわね...
何で分かるのかって?あんな東洋系の顔立ちを見ればすぐに分かるわよ

「そこまで分かるなんて貴女方は凄いですね。観察力と洞察力が非常に優れていらっしゃる。特に貴女はまるで...警察官みたいですね」

「あぁ、よく言われるんですよね...その言葉。ですが、私は貴方の方が探偵ではなく警察官に見えますよ。そう...まるで...公安警察のゼロみたいな雰囲気を感じ取りますがね」

安室さんは驚きながらも沙織に探りを入れる様な眼差しで見ている
あぁ、やっぱり...そんな事を言うと思ったわ(苦笑
局が違うだけでこんな険悪な雰囲気になるとは思わなかったけど...
沙織は臆する事なくフッと笑みを浮かべながら余裕の表情でそう言った時、安室さんは一瞬だけ表情が変わっていたのを見逃さなかった
あまり情報はなかったけど、パソコンで調べた甲斐があったわ............って、そうじゃなくて!
そろそろ本題に入らないきゃ...!

『あの〜そろそろ本題に入ってもよろしいですか?』

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年5月4日 22時

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