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story299 ページ7

Aside

その遺骨はエッグを抱く様にして眠っている...
更に隣にはもう一つの棺があり、鍵を開けると普通に開く事ができ、開けてみるとこちらにも遺骨があった
エッグを抱く様にして眠っているのは曾祖母のゆり皇太子妃...
その隣の遺骨は恐らくだけど曾祖父のアレクセイ皇太子...
二人の遺骨は水城家の墓に入れず、この棺に入れて眠らせていたのね...

エッグをゆり皇太子妃の元からソッと取り、見てみると日記に書いてあった通りのエッグだっだが、肝心のダイヤモンドである【悪魔の目(デビル・アイ)】が見当たらなかった
アレクセイ皇太子の遺骨にも悪魔の目(デビル・アイ)が入っていないなんてどう言う事かしら...?
そう思っていた時、ゆり皇太子妃の所に一枚の紙を見つけた
棺は古いのに紙はまだ真新しい為、誰かがここに紙を入れたのだろうと思い、ソッと取ってみると...

『これ...おばあちゃんの手紙だわ!』

どうやら棺の中に紙を入れたのはおばあちゃんで手紙の内容を読んでみるとそこには怪盗シグナスの誕生経緯や悪魔の目(デビル・アイ)の事が書かれていた
まさか...おばあちゃんが怪盗を始めたきっかけは世界一の大きなダイヤモンド・悪魔の目(デビル・アイ)が盗まれていた事を知って、取り戻す為に怪盗シグナスをしていたなんて...
この手紙を読んで以降、私は何の為に怪盗シグナスをしていたのかを再確認する

私の目的は世界一の大きなダイヤモンド・悪魔の目(デビル・アイ)を見つけ出す事!
そして見つけたら水城家の家宝として守っていかなくては...!
じゃないとゆり皇太子妃やアレクセイ皇太子に顔を合わせられないからね
エッグを持った後、台座を乗せる前に懐中電灯の光を細くし、エッグを乗せるとエッグの中が透け、ネジも巻かずに皇帝一家の人形がせり上がっている
なるほど...このエッグの内部にも光度計が仕組まれていたのね
皇帝が見ていたアルバムが光に反射し、エッグの先端が眩しい光を放った

『あっ、これは...!』

上を見上げるとそこにはニコライ皇帝一家の写真がたくさん出てきたが、それだけではなく幼いゆり皇太子妃やその家族の写真、幼いゆり皇太子妃と端正な顔立ちをした美少年が一緒に写った写真、喜市さんと美しい女性、そしてゆり皇太子妃と美青年の四人で写った写真、ゆり皇太子妃が薔薇の花束を美青年に渡している写真、赤ちゃんを抱えているゆり皇太子妃の肩に美青年がソッと手を添えている写真も一緒に入っていた

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月20日 17時

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