story257 名家連続変死事件12 ページ14
Aside
『フフッ...よく言われます(微笑』
光明さんが康江さんの気持ちが分かったと言っていた為、私はフフッと微笑みながらよく言われると伝えた
......私は今、康江さんが光明さんに何を言ったのか物凄く気になるんだけど(苦笑
まあ、今は日向さんの言っていた炎の絆の事や秀臣さんの大火傷の事、そして光明さんの言っていたあの事件の事を調べるのが優先だった為、気持ちをすぐに切り替えた
「代わりにそろそろこの私めに会長の座を譲っていただけると嬉しいんですが...」
その時、光明さんが代わりにそろそろ会長の座を自分に譲って欲しいと言ってきた為、長門会長は驚いていたものの光明さんは「アハハハハッ、冗談ですよ冗談!(笑」と言って私の肩をポンッと軽く叩いた後、部屋から出て行く
......康江さんには悪いけど、光明さんって意外とチャラいのね(苦笑
光明さんが立ち去った後でも新一君と服部君は不機嫌を隠さないままずっと見ていたしね(苦笑
その後、服部さんが左手の腕時計を見ながら大阪に帰ると言っていた為、長門会長は「あれ?君も今夜はここでワシを祝ってくれるんじゃなかったのか?【例の件】もあるし...」と言っているのが聞こえた
【例の件】......何の事なのか物凄く気になるわね...
「大丈夫。代わりにこいつを置いときますさかい。まだ若輩モンですが勘働きはエエ奴なんで。きっと毛利探偵のお役に立てると思います」
「(お役?)」
長門会長の問いかけに服部さんは大丈夫である事と自分の代わりに服部君を置いておく事、そして小五郎さんのお役に立てると言いながら服部君の頭を押さえていた為、服部君はジト目で父親の服部さんを睨んでいる
それにしても...お役って一体どう言う事かしら...?
その夜、服部さんは先に大阪へ帰った後に長門会長の誕生日パーティーが開かれ、クラッカーが鳴り響いた後、ろうそくの火がついたケーキに息を吹きかける長門会長
懐かしいわね...小さい頃は私もああやって誕生日パーティーをやったわ...
今は両親とも忙しくて誕生日パーティーをしなくなったのよね
「おめでとう、お父様!」
「おめでとうございます、旦那様」
「実はこの席でみんなに報告したい事がある。我が息子・秀臣とこの日向 幸さんの縁談が決まったのじゃ」
康江さんと武さんが口々におめでとうと言った後、長門会長が私達に秀臣さんと日向さんの縁談が決まったと伝えた
この二人なら、きっと過去に何があろうと仲良く助け合っていきそうだわ
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年7月3日 12時