story215 ピアノソナタ『月光』殺人事件47 ページ21
コナンside
東京に帰る為に船に乗った俺達は月影島を後にした
俺の方を見て自分の手は血みどろだと言ったセイジさんの悲しげな表情は今でも忘れられない...
船に乗っている時、蘭が俺に話しかける
「でも成実先生、どうしてお父さんに予告状なんて出したんだろう」
「きっと止めて欲しかったんだよ。自分が人殺しをしてしまうのを...」
蘭は複雑そうな表情でセイジさんがどうしておっちゃんに予告状を出したのかと言ってきた為、俺は静かに景色を眺めながら静かにそう言った
セイジさんは麻生さんと同じ様にピアノを弾きながら亡くなってしまった...
俺は今回の事件の経験を得て二度とあんな過ちを犯 さない様に犯人を推理で自 殺に追い込ませない様に決意し、次の事件からはセイジさんの様な犯人を生み出さない様に気を付けようと決めた
犯人を推理で追いつめてみすみす死なせてしまう探偵は殺人者と変わらないからな...
「ねぇ、成実先生が弾いてた暗号って何だったの?」
「忘れちゃったよ、そんなもん」
「あ〜その顔は知ってる顔ね!」
その時、蘭がセイジさんが弾いてた暗号が何なのかと問いかけられ、俺はその暗号が何なのかは知ってるが、あえて知らないと答えれば蘭に知ってる顔だと言われ、しつこくその事を聞かれたが言わなかった
あの人が弾いていた暗号が【ARIGATONA CHIISANA TANTEISAN(ありがとな、小さな探偵さん)】だったからな...
この事はAさんにも言わないでおこう
言ったら、俺の事をからかってくるのが目に見えているからな(苦笑
この暗号の答えは俺とセイジさんだけの秘密だ
コナンside 終了
No side
『クシュン)あら、風邪かしら?いやいや、誰かが私の噂をしてるんだわ...(苦笑(まぁ、その事を言ってるのは新一君辺りかしら?」
その頃、Aは【ある人物】の為に生活用品を買いに行っていた
【ある人物】と言うのは世間では死んだ事にされ、コナンですら生きている事を知らない...
この事を知っているのはただ一人、Aのみである...
No side 終了
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時