【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART4 (ページ31)

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story176 ピアノソナタ『月光』殺人事件8 ページ31

Aside

その後、私達はピアノのある部屋から出た

「と、とにかく法事が終わるまで外で待っていて下さい！」

やっぱり何か隠している様な気がするわ...
メガネをかけた男性は私達に法事が終わるまで外に待っている様にと言っていた時...

「あら、貴方達。まだいたの？」

「成実さん」

声をかけてきたのは成実さんだった
彼女の服装が喪服姿だった事から法事に参加するのだと分かる
どうやら一緒に来ていたのは村長選挙の立候補者の一人・清水さんだ

「村長には会えたの？」

「いいえ、まだ...成実さんは法事ですか？」

「ええ。亀山さんは私がこの島に来て最初に検死したご遺体だったから、ご焼香だけでもと思って...ああ、そうそう。こちら村長候補の清水さん」

「初めまして、清水正人です。よろしく」

清水正人(49) 村長選候補者

村長には会えたのかと言う成実さんの問いかけに蘭ちゃんは会えていないと答えた後、法事なのかと問いかけると成実さんは頷きながらこの島に来て最初に検死したご遺体らしくご焼香だけでもと答えた後、清水さんを紹介してくれた
清水さんは実際に会ってみると正義感が強く真面目な人だと言う印象を感じるわね...

その後、私達は公民館の外でみんなが来るのを待つ
私は一週間前に小五郎さんの元に届いた手紙の事を考えていた
...あの手紙の文章、まるで小五郎さんに事件を止めて欲しいって書いてあるみたいだった...
これをやった犯人は悲しい動機を持っている...
12年前、麻生圭二さんが死んだ事件の真相があるはずだ...
空を眺めていると今日は満月だった...
ん？満月...まさか!?

「(おかしい...あのピアノ、何年も使ってないはずなのにAさんが弾いた時、音は正確に出た。多分、誰かがこっそり調律してたんだ。それに一週間前に届いたあの手紙...)あっ！」

その時、公民館の中から『月光』の第一楽章が流れていた事に気づいた

『この曲は...『月光』の第一楽章!?』

「(しまった!!)」

「コナン君？」

私がそう言った時、新一君は公民館の中へと入って行き、その後に続く様に私も中へと入るとピアノのあった部屋から『月光』の第一楽章が聞こえてくる
やっぱり...あの手紙は悪戯じゃない！
新一君が急いでドアを開けると...

『あっ！』

「(クソッ、遅かったか!!)」

中にいたのは中年男性でピアノのイスに座りながら倒れている
この人...村長候補の川島さんじゃない！
なんて事なの...麻薬の密売の疑惑があった人が殺されるなんて...！