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『はぁぁぁぁぁぁ、、、疲れた』


日々浴びせられる暴言


約2ヶ月前から始まった映画撮影


どうやら私の演技が監督に合わないらしく、最初から褒められたことはなかった



監督「おい!俺はそんな演技求めてねんだよ!下手くそが!」

監督「仮にも女優名乗ってんなら俺の言う通りにしろ!」



そんなのは芝居とは呼ばないし呼びたくない





「なんかあった?元気ないね、」


そう心配そうに聞いてくる彼は頭の上の耳が垂れているように見える


その姿に少し笑いながらも『なんでもないですよ』と答えた


「嘘。嫌なことしかない、って顔に書いてる。
俺口下手だけど、話して欲しいな」


実は、と、ここ2ヶ月間にあったことを話した



「待って。Aちゃんそれずっと耐えてたの?」


『耐えてたっていうか、多分私の演技力が問題なので、』


「それは無い!演者を活かせない監督に良い作品なんて作れないよ」


『ですかね、』


「よく頑張ったね。でももう無理しないで」


そう言いながら大きな手をぽん、と置いた


その温かさに思わず泣いてしまう


「辛かったね、もう大丈夫だよ。
Aちゃんがこれ以上嫌な思いする必要なんてないよ」

「いつでも本気のAちゃんが大好きだから頑張りすぎないで。」


止めどなく溢れる涙を拭いながら優しく声をかけてくれる


こうやって支えてくれる人がいるというのは幸せだな

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作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年2月18日 3時

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