31 ページ32
「Aちゃんっておしゃれとか興味無い感じ?」
『そうですね、全然わかんないし。』
「うーんそっかぁ〜。じゃあ香水とかは?」
おしゃれ分からないのに香水なんて、と横に首を振った
「手、出して」
突然言われて『?』となりながら言われた通りに手を出す
するとカバンから手のひらサイズのアトマイザーを取り出して私の手首に吹きかけた
そして増田さんの真似をして手首を軽く重ねる
爽やかなウッディの香りが広がった
「臭くはないと思うけど、どう?」
良い匂いではある、けど目の前の人と同じ匂いであることが鼓動を早める
「えっ、もしかして臭かった??」
手首を鼻に近付けながら固まっていた私に心配そうに声を掛けた
『いえ、増田さんと同じ良い匂いだなぁと』
「……ずるいなぁ〜」
『??』
「他の男にそんな事言っちゃダメだよ?
まぁ言わせないけど。」
『何の話ですか、?』
「またおいで、香水付けてあげる。"俺と同じ匂い"の」
驚いて顔を見ると不敵な笑みを浮かべていた
違う香水を買うか本気で悩んだ
302人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年2月18日 3時