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「あ、そうだ。家まで送るよ」
『あれ、免許持ってましたっけ』
「最近取ったんだ〜」
そう言うのでお言葉に甘えて送って貰うことにした
帰る支度をする
「準備終わった?」
『終わりましたー』
おっけ〜、と気の抜けるような声で返事をして玄関の鍵を開けた
すると、私の手を握って歩き始めた
『ちょ、、待ってください、、』
「ん?忘れ物でもした?」
『いや、あの手、、酔ってないので、、、』
「んー、理由付けなくても手繋ぎたいなぁ」
『さすがに外では、、』
最近になってあれ、これやばくね?と思い始めてきた
私だって芸能人だ
そんな程度、と思われる写真でも1度すっぱ抜かれてしまえば代わりなんていくらでもいる
「まぁそうだよなぁ〜」
と、悲しそうに言うので少し心が痛む
そんな話をしている内に駐車場に着いた
増田さんが助手席のドアをどうぞ、と言って開けた
『あ、失礼します、』
シートに座るとドアが閉まり、反対側に回って運転席に乗り込む
住所を伝えてナビに打ち込んだ後
「じゃあ行っくよー!」
免許取れたてとは思えない滑らかな手付きで緩やかに発進した
そして20分程度走らせた所で自宅に到着した
「着いたよ〜、意外と近かったねぇ」
ありがとうございました、と礼を言って自宅のアパートのエントランスに入った
感想:やばかった
何あの人??絶対取りたてじゃないでしょ??
急ブレーキの時にサッと手出すのかっこよすぎるって、、、
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作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年2月18日 3時