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なんて働かない頭で諦めていると



「なに、してるのかな」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた


怒ってるなぁ、この声は


その声に圧倒され怪しいナンパ師はそそくさと帰って行った


「はぁ、新人くん。」


永「は、はい、」


「守れないようなら女性を酒の場に連れてったらダメ。」


永「す、すみません」


「Aちゃん、歩ける?」


『ん、増田さん、?』


「そうだよ。なんでこんなの飲んじゃうの。」


そう言いながらお会計してくれる


「ほら行くよ。」


肩に手を回され、もたれながら立ち上がる

さっきの奴とは違って安心する匂いに包まれる


『…ふふっ、良い匂い、、、』



「……あのねぇ、お持ち帰りされたらどうするの?」


『んー、されないよー?ちゃんと言い返せてたし、』


そう言うと明らかにため息をついて待たせていたタクシーに乗り込む


車内では手を繋がれてはいるものの、終始無言だった



着いたよ、と促されタクシーを降りると見覚えのないマンションだった


ここはどこだろうと考えてるうちに手を引かれオートロックを解錠し、エレベーターに乗せられ気づけば部屋の前まで来てしまっていた

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作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年2月18日 3時

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