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最近の私は浮かれている
そろそろしっかりしなきゃ
「Aちゃーん!」
早速元凶のご登場だ
『あ、どうも』
「あれ、なんか冷たくない??」
『最近心が浮ついていたので、』
「あともう一押しだと思ったんだけどなぁ」
図るな図るな
そこまでちょろくないぞ私は
なんて考えていると突然誰かに名前を呼ばれた
何者か、とそちらを見ると最近共演している新人の俳優だった
新人の中でもずば抜けている上にまだ高校生とかいう伸び代の塊に何故か懐かれている
『どうしたの新人くん』
「永井ですって。そろそろ覚えてくれません?」
『まだまだ新人だよ君は。
で何の用?』
永「ここのセリフなんですけど、」
うんうん、と相槌を打ちながら聞いていると嫌な視線が背中に突き刺さる
『あー、そこは自分の感情出しちゃって良いと思うよ。
…ちょっとごめんね、』
軽くアドバイスを言ってから断りを入れて視線の主に体を向ける
『増田さん、そんなにこっち見ないでくださいよ』
「だーって!!俺がいるのに仲良くしちゃってんじゃん?」
永「付き合ってんですか?」
『付き合ってないよ、、
なんなら彼氏もいないからね、私。』
そう言うと永井くんは増田さんの近くまで行って何か耳打ちをした
そしてそのまま出口へ行った
???となっている私へ
永「さんきゅー先輩。また後でね」
と頭を撫でて出て行った
増田さんの表情を見る限り、何か一波乱起きそうな予感がするのは私の考えすぎだろうか
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作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年2月18日 3時