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35.限界 ページ36

しばらくしたら収まるかなと放っていたが、一向に収まる気配がない。

なんなら酷くなっている。




「大丈夫か?
最近ネット荒れてるけど。」



『うん。大丈夫。気にしないで』



大丈夫かな。私の声、震えてなかったかな。



早く帰って寝よう。




他の声優のツイートも見たいから残った気力でTwitterを開く


そこには「桃沢男たらし」、「最低女桃沢」、「4ねばいいのに」


などの酷いツイートで溢れ返っていた。




もう無理だよ。



そのまま落ちるように眠った。






【男たらし】



【最低】



【梅原くんだけじゃ足りないの?】



学生時代の記憶と重なる






【消えた方が良いんじゃない?】







『もうやめてよ!!!!』







時計を見ると午前4時半を指していた。




昔の夢を見たせいで目が覚めたようだ。



再び寝ようと努力するが、一睡も出来なかった。



仕方ないので寝不足のままスタジオへ向かう。




増「わお、すごいクマだね。
あんまり寝てないの?」



『そんな事ないですよ。
エナドリ飲んでるのでばっちりです。』




そう言うとだーますさんに肩を掴まれた。




増「やっぱり心配だよ。」



パシッ





手を勢い良く振り払ってしまった





心配して声を掛けてくれたのに




『あ、、ご、ごめんなさい……』




増「…大丈夫だよ。」




そのまま去ってしまった。



本当に申し訳ないことをしてしまった。





その後の仕事でもNGばかり。



監督にもキツく言われた。




やっとの思いで終わらせたのは午後11時



『皆さん、私のせいで本当にすみませんでした。』


そう言うと周りから優しく、いいよー。気にしないで!などと言ってくれた




私がちゃんとしないからこんなことになってしまった。

もっとやんなきゃ。

また迷惑をかけてしまう。





1週間後、そんな溜まりに溜まったモノが爆発してしまった

36.耳、音。→←34.アンチ



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作者名:幽霊狐 | 作成日時:2024年1月5日 9時

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