僕達また会おうね

◇DN ページ3

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「今日はやけに素直やね」

「なに？いつもは素直じゃないって言いたいの？」

「だって素直じゃないやん」





彼の胸に飛び込んだ私を優しく抱きしめて「ごめん、汗臭いかも」なんて今更笑った。





「あー…なんか解散したって実感湧かんわ」

「……」

「どうする？もうヒョン達にも弟達にも会えないんだよ？あの宿舎ともお別れだし」





少し泣きそうな声で言うダニエルの背中にそっと手を回して「…私ね、」と小さく言葉を発した。

静かに耳を傾ける彼にポツポツと語る。





「正直、早く解散して欲しかった」

「…え？」

「だって私だけのダニエルだったのに、いつの間にか遠いところに行っちゃって、寂しくて」

「……」

「大好きな人だから応援しようって決めてたけど、やっぱり嫉妬しちゃった」

「……ごめん、」

「違う。謝らなくていいの。私応援していくうちにWANNAONEが好きになっていって、WANNAONEとしてのダニエルも好きになっていったから」





今まで言えなかった気持ち。

迷惑だよねって閉じ込めていた気持ち。





「だから今日解散しちゃって本当に悲しい。メンバー達と一緒に踊って遊んでキラキラ光るWANNAONEとしてのダニエルが見れないって思うと、胸が苦しくなる」

「……、」

「プデュ時代からずっと私の1pick。国民のセンターになっても私の1pick。
…お疲れ様。仕事詰め込みすぎて風邪ひいて寝込んじゃった時もあったよね。私心配で心配で眠れなかった。それでも頑張るダニエルの姿見てると、邪魔はしないで応援しようって気持ちになったよ」




クスクス笑うとぎゅうっと体を締め付けられて、「しっかり俺のこと追っかけてるじゃん…」と掠れた声で笑う。

鼻をすする音が聞こえて泣いているのかな…って。

今までダニエルが泣いたとこなんて見たことないのに。





「ふふ…もっと語ってあげよっか？」

「…うん。聞かせて。もう無いよってくらい、いつまでも聞いてあげるから」

「貴方だけ見てを追ってきた1年半、なめないでね」





貴方のことなら、今までのことも、これからのことも、なんでも分かる気がするよ。





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