おまけ1「宿儺との関係」 ページ40
「でさ、僕めっっっちゃ気になってることあるんだけど」
「んむ?」
「あ゛?」
「ねえなんで僕が喋ると必ずガン飛ばしてくんの悲しいんだけど....」
事変以来賑やかになった共同スペース。
いつも通り皆で集まって騒ぎながら昼飯を食べていたら、五条がある人物たちをガン見して疑問をこぼす。
五条からぶん取ったローストチキンを無我夢中で食べているAと、五条にガン見されて青筋を浮かべている宿儺は一斉に五条の方を向いた。
「なんで宿儺ってAのこと知ってたのにずっと出てこなかったの?怖がるとかなくない?どっちも同じ側面の立場だったんでしょ?」
「あー確かに。宿儺って何故かAのこと毛嫌いしてるもんな」
「それは私も気になってた」
何故タメたのかは分からなかったが宿儺とAが顔を見合わせた瞬間に五条がそう言うと、今まで疑問に思っていたのかその場に集った一同は興味深そうに2人を見る。
そしてとてつもなく嫌そうに眉間に皺を寄せる宿儺と知りませーんと視線を逸らすA。どうやら何かあるようで2人を見守っていたら___
「トドロキがコイツを拾ってから偶に俺に押し付けてくる時があったんだが、その時に俺が面倒を見てやっているというのに泣き喚き、挙句に気に入ったと俺に言ったかと思えば神剣を持って追いかけ回されたんだ!」
「あー....それは....」
「御愁傷様としか....」
「いや確かに俺にも神性が入っているからまあ良いとして、神剣と言ってもトドロキの最高傑作だから....なぁ??しかもそれが5年....あれからコイツを見ると震えと動悸が止まらなくなった」
「それ多分病気だからトドロキ様に診てもらった方がいいと思うね」
「お前のせいだ阿呆!この程度であのお方の手を煩わせるわけにはいかぬ」
あまりにも辛い過去すぎて台パンしてしまう宿儺にあぁ、と同情してしまう周り。宿儺も大変だなと思いながら2人で睨み合って喧嘩しているのを見て仲良いんだなとも思った。
てかトドロキ様、なに子供に渡してんだと心の中で突っ込みまくった。宿儺が禿げなければ本当に嬉しい。
「てことはだいぶ昔からの仲なんだね」
「おん。ざっと120年くらい」
「「「え????」」」
「ごめん、Aいま何歳?」
「身体年齢は18、魂年齢は135、精神年齢は5歳」
その日、皆の呼吸は止まっていたという。
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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