第三十一話「大乱闘スマッシュ超親友ズ」 ページ33
ダダダダダダダダダと恐怖の音がする。
「なんだろう....なんか嫌な予感するんだけど。そんな気しない?漏瑚」
「わ、ワシは温泉作りにいこうかなぁ....なんて....全ては任せた!夏油!」
「え....まさか....私、置いていかれた?」
まだ五条悟の方に移動していない夏油とまだ何をするか決まっていない漏瑚は、何故か高層ビルに木霊し鳴り響く"あの"足音に膝を小鹿のように震わせていた。
恐怖が染み付いているご様子のお2人。
夏油は作戦を成功させる為に動けないが、漏瑚に関しては特に何もやることないのでサッサと戦線離脱。完全に夏油は地獄の場面に取り残されたと思っていた。
実際の地獄は___
「富士山みたいな奴みっっっけぇ!!あれじゃん、久しぶりに見たお爺ちゃん呪霊じゃん。おーい!覚えてるかァァァァァア??みんなのアイドルAちゃんだお!」
「ギィヤァァァァァァア!!!なんでワシのとこ来とんじゃワレェェエ!?」
「お?これがAちゃんが言ってた富士山の化身さんか?なんや、思ってたよりブスやねぇ」
「は!?!?ブス!?」
逃げ出した漏瑚の方に呼び寄せられたようだが。
何故か絶対目当てではないのに、後ろを向けば大体15センチの接近距離で追いかけ回されている漏瑚が可哀想である。
追いかけているAと直哉は、ただ適当にそこら辺にいた呪霊をお手軽に狩りまくって、勢い余ってビルや建物を倒壊させた先にいたのが漏瑚だっただけという害悪な理由で追いかけていた。
漏瑚はただ温泉を作ろうとしただけなのに....なんて思っていれば
「そういやお前さ温泉作れそうだけど、ホントに温泉作れんの?」
「作れるが....」
「え!スゴォ!鬼ごっこは止めだ止め!まだ私らには予定まで時間あるし、温泉作ってもらおうかな!名前は?」
「漏瑚」
「あー!漏瑚。花御が言ってたのは君か。じゃあ友達の友達だから殺せないなぁ」
温泉が作れるという類稀な才能と、自分の友達である花御の友達(という認識)だから一命を取り留めたようだ。
漏瑚は走るのを止めて温泉をせっせと作り始める。
「えっ、めっちゃ上質な温泉やん。俺も入ろうかな。いや、でも色々持ってきてないし、Aちゃんと入るのはなぁ....」
「一式は持ってきてあんぞ。あと、私の身体見たところで何も起こらないから入ろうや。たまにはいいじゃんよ」
最終決戦まで、両名しばしの休息。
第三十二話「真の目的における私の位置」→←第三十話「決戦前夜」
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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