第二十六話「敬愛する武神の名の下に」 ページ28
めり込んで行こうとした彼らの頭をAは真顔でぐわしと掴み、宙に浮かせる。彼女の腕力は計り知れない。
「さぁあ、この私様に君たちの目的を話してみろ。分かってんぞ〜??私たちを攻撃してる間に隠していた宿儺の指を回収することだろぅ??あぁ〜ん??」
「急募:彼女からの恐怖から逃れる方法」
「速報:Aの尋問口調が明らかにヤンキーのそれ」
「なぁ、普通頑なに口割らない筈なのに奴ら、高速で頷いちゃってるけど大丈夫そうか?」
「ツナツナ高菜(多分恐怖すぎて)」
Aが変な口調で尋問というか....最早脅しというか....多分悪魔とか呪霊とかよりもよっぽど怖い顔で問い詰めていたら、敵側の呪詛師はこれはもう呆気ないほど頷いた。
そんな束にされて恐怖を植え付けられている呪詛師達に見ていた面々は敵なのに少し同情していた。もし、自分が代わりにあそこに立っていたら、多分泡吹いて失神してるか、漏らしてるかしてる。
あそこにいる呪詛師達はもはや勇者だ(そんなことない)
「でな〜!あとは父に任せるけど、最後に1つだけ聞いておきたい」
「なななななな、な、なんでしょうか」
「貴様ら同じ匂いするんだが、もしかしなくても編み目がある教組と一つ目の富士山おじいちゃんと友達だよな」
「「「「(声にならない悲鳴)」」」」
なんで分かるんだろうこの女、と捕まった奴らは声にならない悲鳴を一斉にあげる。まさに恐怖体験。絶対千里眼持ってると思う。
と、そんな時、呪詛師の中で勇者が女に聞いた。
「そんなに強かったらなんで殺したりしない。そうすればすぐだろ?手間も省ける。それに....なぜ呪術師に味方する」
「おいっっ、バカ。死にたいのか....!」
「__そうだな。だが、あのお方も人間は殺してはならないと約束されている。だから私も主君に従い実行しているのみ。そして....呪術師に味方する件だが、ただただ単純に
それだけだ」
「え....じゃあ最初に会ったのが我々であれば」
「仲間になったと?」
「そういうことになるな。でもまあ実際には父がきたし、一度決めたからには敬愛する武神の名の下に裏切りはない。私は絶対に仲間を裏切ることはしないと誓っている」
だから私の邪魔をするな、と女は睨み学長らにその身柄を引き渡した。この女、一体なんなのか。
第二十七話「野球??私の出番だなァ」→←第二十五話「ちゃんと手加減はした」(当社比)
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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