第十九話「類は友を呼びすぎて毎回ゴリラと遭遇する」 ページ20
本日◯月◯日。姉妹校交流会、開催日前日のことである。
1人の女と1人の男は邂逅した。どちらもゴリラである。
Aの方は強過ぎて相手できる人間がいなかったので戦線離脱。男....の方はただグッズないかなーと街を覗きに来ただけである。
そんな時、Aが前を見ずにシュークリーム店の前を歩いていたら誰かの足を踏んで、踏まれた相手は道路の標識に激突。そして大破。
「ごめんなさ＿＿え？ボディービルダーの方？いや、標識壊れてる怖すぎ。あれ間違って受け身取ったところ穴空いてんなぁ」
「いた....いやこちらこそ俺も悪かった＿＿ってえ....なんで俺の傍の地面大破してんだ怖。てかあー、ぶつかった標識壊しちまったなぁ。どうしたもんかなぁ」
各々、ぺこりと頭を下げて謝罪するものの、自分が知らぬ何かが起こっていることに困惑して同時に自分がやらかしたことに対してどうやって隠蔽してやろうか思考を巡らせていた。
コイツらは所詮同類。考えることは同じで
「「すみませんでした」」
「私の力が強過ぎたせいでぇ〜」
「あまりにも俺の肉体が強靭すぎて」
「「壊してしまいました」」
「んーまあいいよ。悪気はないんでしょ」
その場所から1番近い交番まで全力疾走して、中にいた警察官のおじいちゃんに女は土下座し、男は90度の綺麗すぎる礼をしてみせる。
まさかの言い訳も一致。さすが同じ分類の仲間。やることは大体同じである。そんなこんなで交番を出た2人。
2人とも帰ろうと思って歩いていたわけだが、お互いにお互いを知らなかったために互いにストーカーしてるような図が出来上がってしまった。
最初はずっと同じ道を歩いていたが、違う道を選択しても必ず5分後にはまた同じ道を歩いてるし、あの学校に行くまでの参道の入り口まで2人は無言でコイツもしかして私/俺のファンかなんか？と思い始めてきた。
最初に口を開いたのは男。
「お前もしかして、高専に行くのか？」
「え、そうだけど。もしかして：君も」
「そうだが」
やっとこの瞬間にお互いがお互いを認知することに成功した。今まで話していなかったのが嘘みたいに打ち解けようとしていた。
「私、五条A、18歳。あの山に見える洋館の家主です」
「俺は東堂葵。お前と同じ18歳、京都校の3年だ。で？お前は交流会に出んのか？」
「いや？私はお茶しに行くけど？」
第二十話「部下と上司の認識の一致はとても大事なことである」→←第十八話「ん？私の強さ？宇宙一かな」(キャピ)
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます！！ (1月8日 17時) (
レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます！！！ (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ！やっと見つけました！ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです！シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね！尊敬します！姉貴！ (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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