第十一話「喧嘩をふっかける時は場所と相手を選んだほうがいい」 ページ12
こうして五条に養子ができたことによる会合は、強面の2人と特級呪霊10体を5秒でワンパンした女1人によって強制的に幕を閉じたのだった。
3人して玄関に行けば、家は玄関の扉以外跡形もなくなくなっていて、倒れた人間たちはまるで塵芥を山にした粉のように、敷地の中央に積み上げられていた。
そこで気づいたことが1つ。
「あれ、よぉ考えてみたら俺の寝る場所なくなっとらん??さっきまで半壊やったのに、いつの間にか玄関のドア以外全壊しとるやん。ギャグか????」
「なんか、ほら、玄関潰したらご先祖様が帰れなくなるって聞いたことあったからアレだけ身体張って守ってみたんだけど」
「それ多分、お墓とか仏壇とかやない?なくなってもうたで、それ」
「じゃあ記念品としてもらってこうかな」
会合の家、もとい禪院家の家が消失してしまったので直哉の寝る場所がなくなったのである。何も考えず脳筋野郎しかいなかったため、そんなこと考えずに崩壊してしまった。バカである。
折角Aが善意で残した玄関の扉は意味ないと教えられ、会合家崩壊記念品としてその玄関をいとも簡単に引っこ抜き、Aと2人は帰路についた。
「直哉くんも一緒に帰ろ。どうせ行く場所ないなら高専行こうぜ。東京で寿司食べよ!!!!」
「そうやなぁ、楽しみにしてた御膳もなくなってしもうたし、東京で何か食べるのもいいねェ。よっしゃ、着いて行こ」
「え???ねぇ、僕嫌なんだけどコイツと一緒の車乗んの。僕の意見は??」
「えー、お友達になったのに置いていくの可哀想。直哉くんもいるから途中で消化していく任務も簡単に終わると思ったのに....そんなに狭いのが嫌なら私が走って帰るけど」
「ん゛ん゛ん゛ん゛....分かった僕が悪かったよ〜。しょうがないから一緒に帰ろうか。仕事の調整は伊地知に任せればいいことだしねー」
「でもさ、1番の問題なんだけど、この記念品どう持って帰ろうかなぁ。やっぱ、フリスビーかなぁ」
東京にある高専に帰るまで五条と直哉が持っていた任務は全て終わり、ついでにうじゃうじゃと増殖している呪霊をざっと千体ほど倒して、しばらく平和が訪れたらしい。
第十二話「面白みのない寮だったから独断で自分の家(豪邸)建てたってよ」→←第十話「俺の名をォ、言ってみろォ」(イケヴォ)
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mikazuki(プロフ) - すげぇここまで声だして笑えた小説なんてはじめてだわwwwむちゃくちゃ面白かったですありがとうございます!! (1月8日 17時) (レス) id: 303456bd13 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - アッハッハッハ……グッ(死亡) (10月11日 22時) (レス) @page4 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシさん - カオス過ぎてなんかもうストレスとかブッパされましたありがとうございます!!! (5月6日 0時) (レス) @page43 id: 89253aef59 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 何かカオス過ぎてめっちゃ好きッスwwwwwwwwwwwwwwwwww (2023年4月1日 17時) (レス) @page43 id: 442ffadf8a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - わぁ!やっと見つけました!ヤンデレになって求婚してきたマジで好きです!シリアスとギャグ描けるなんてすごいっすね!尊敬します!姉貴! (2023年3月17日 22時) (レス) @page1 id: 6a1f0a5309 (このIDを非表示/違反報告)
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