2.空腹少女としあわせごはん。 ページ5
お腹が空いた。ご飯を食べたばかりだけど、すごくお腹が空いた。
だけど、どうしよう。部屋にあったお菓子は昨日全部食べちゃったから部屋には食べれる物が無い。
やっぱり我慢するしか無いのかな、でも空腹だと寝れないってどこかで聞いたことがあるし…。
と、その時だった。コンコン、という扉を叩く音が聞こえたかと思えば、
「レイお姉ちゃん、美味しいの見つけたー!」
「レイ、一緒に食べようよ!」
という声が聞こえたので、すぐに鍵を開けて部屋に招き入れる。
お姉ちゃんはご飯が盛ってある茶碗と箸を3つ、リナは卵が入ったパックと醤油を持って部屋に入ってきた。
炊きたてのお米のいい匂いがしてお腹が鳴りそう、早く食べたいな。
「レイお姉ちゃん、これなーんだ!」
そう思っていると突然、リナが卵が入ったパックを見せながら問題を出してきた。
…どう見ても卵にしか見えないけど、違うのかな。リナの事だから普通の卵ではないはず、と悩んでいると
お姉ちゃんが「あ、生卵かゆで卵か温泉卵、この中から答えを選んでね!」と言ってくれた。
うーん、生卵は違う気がする。だとするとゆで卵か温泉卵になるけど、どっちかは分かんないな…。
こういう時は、変に考えずに直感で答えを言った方が当たる気がする!
「えーと、温泉卵?」
「正解!」
良かった、正解だった。間違えていたら絶対リナに馬鹿にされただろうな、と思いながらリナを見てみると、
卵を割ってご飯にかけていた。ご丁寧に私達の分も。正直、自分で割りたかったから少しショックだったけど、一番年下だし仕方ないか、と思うことにした。すると、何やらリナが話し始めたので、とりあえず黙って
聞いてみる。
「この温泉卵のすごいところはね、黄身がちゃんと固まってる事だよ!」
確かにそれはすごいことだ。何せ、いつも買うあのスーパーの温泉卵は黄身が半熟で、半熟があまり好きではない私は好んで食べようとは思わないから。
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作者名:水素水 | 作成日時:2020年5月10日 20時