story3 ページ5
「あーーーー!来た来た!オトシゴちゃん、こっちだよー」
モストロラウンジで早々手を振っている彼を見て、そっと一緒に来ていたユウくんに隠れた
「そんな警戒しなくてもよくねぇ」
一気に機嫌が悪くなる先輩に誰もが冷や汗をかく
「これはこれは、監督生さんたちではありませんか」
「あなたは?」と首をかしげてこちらを見ている彼はどこからどう見ても
「えっ?フロイド先輩がふたり?」
そうフロイド先輩と同じような顔をした背の高い男の人
「あれ?ジェイド先輩に会うのはじめて?」
ユウくんも少し意外そうにこちらを見つめていた
「はじめまして、ジェイド・リーチと申します
フロイドとは双子なんですよ」
「あ、はじめまして。Aです」
「立ち話も何ですし、お席まで案内しますね」
爽やかに穏やかな笑みを浮かべて案内されるままに着いていった
「こちらにどうぞ」
奥の席に案内され、座るのに出遅れ隅っこに座るとその隣に何気なくフロイド先輩が座り、テーブルに肘を付き、「オトシゴちゃん、何にする?」とにこやかに笑みを浮かべていた
「な、何で隣座るんですか?!仕事中ですよね?」
「なんでって?オトシゴちゃんが何でか知んないけど、気になるんだよねー?」
「いや、質問で返されても知らないですし」
「とにかくメニュー決めてぇ〜俺、頑張って作っちゃうからさ」
やっぱり色々苦手なタイプだ
「エーデュースは何するの?」
「「だから、俺たちをまとめんな!」」
二人に話を振れば見事にハモっていたのに「なかよしねー」とユウくんが茶化せば「「ちげぇよ! 」」と同じ答えが返ってきた
「ユウくんは?」
「んー、僕は期間限定のこれかなー」
「じゃあ僕も」
結局、エーデュースも同じのを頼むと「オトシゴちゃんの美味しく作っちゃうから」とスキップし奥へと消えていった
あれ、なんだろう?物足りない
先輩が消えていった方を見れば「Aくん?」とユウくんに声を掛けられ、はっと我に返った
「ん?なに?」
「なんかあったか?」
少しにやついたような表情のエースが何だかムカつく
「別に」
深くフードをかぶり直せば横でユウくんがくりゃりと撫でてきた
「そういえばモストロラウンジ来たの久しぶりだね?」
ユウくんが再びメニューを開き「この間食べたのこれだっけ?」と話始めた
「これおいしかった」
料理が来るまでメニューを開き、話に花が咲いた
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ゆきはな(プロフ) - Aliceさん» コメントありがとうございます。女と分かっても慌てたり動じないでいてほしいなと思ってたので嬉しいです。ありがとうございます。 (2022年4月17日 22時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 女だってバレても事を荒立てないエース好きだ (2022年4月16日 23時) (レス) @page8 id: cec2abe403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2020年7月25日 15時