検索窓
今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:30,483 hit

36 ごめん ページ38

Side You


扉を勢いよく開ける

そこには、少し驚いた顔をしたゾムくんと

やっとか、と言いたげな顔を浮かべるロボロくん、鬱くん、グルッペン


rb「んじゃ、邪魔者は退散するとしますか」

gr「そうだな」

ut「じゃ、後は2人でごゆっくり〜」


そう言って3人は部屋を出ていく


残されたのは私とゾムくんの2人

ゾムくんは気まずそうに、私と顔を合わせようとしない

さっきの驚いた顔はすぐに消えて、焦ったような表情に今はなっている


ゾムくんから言葉を発する様子は、ない

じゃあ、私から話さなきゃね


深く息を吸って、吐く

それを3回繰り返し、改めてゾムくんの方を向く


A「ねぇ、ゾムくん」

zm「っ…」

A「こっち見てよ」

zm「……」


ゾムくんは黙って首を振る

だからなんでやねん……


A「ゾムくん、」

zm「……ぅあ」

A「こっち見て」


そう言って、私はゾムくんに近づく

やっとゾムくんの顔が少し上がる

そのまま私は両手でゾムくんの両頬を包み

無理やり顔を上げさせる


zm「──っ」

A「私の目を見て」


ホントのこと、全部伝えるから


そう、言葉にすると

ゾムくんの表情が少し変わった


私は跳ねる心臓を落ち着かせながら

一言一言、言葉を紡いでいく


A「まずは、ごめんなさい。ゾムくんの気持ちを無視して」

zm「それはっ、俺も…」

A「それと、キツいことも言った」


自分がゾムくんにしちゃった事を口にする度

チクチクと罪悪感で心に棘がささる


A「私が、言えなかった理由、ね」

zm「…俺を傷つけたなかったから、やんな?」

A「うん、そう」

zm「そっ、か…」


私はそのまま言葉を続ける


A「1回戦の対戦相手に、私は努力してないって言われちゃった」

zm「…は?」

A「そりゃ、皆私たちの暮らしを知らないししょうがないけど、やっぱり痛かった」


辛かった、苦しかった

──悲しかった


だからこそ…


A「だからこそ、ゾムくんには言えなかった」

zm「……。」

A「言われて、悔しくて泣いちゃった」


嘘ついてごめんね、とまた謝る


ゾムくんがまた黙り込んでしまったので

私がまた口を開こうとした瞬間

体に大きな衝撃が走った


私はいつの間にか、ゾムくんの腕の中にいた


A「…っえ」

zm「ごめん、ほんまごめん…」


そういうゾムくんは、泣いていた

37 崩さないように→←35 頼れなかった



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , d! , zm   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フラワー(プロフ) - コメント、ありがとうございます!wrwrdだと色んなペアがあるのでそれなら夢主とzmさんで脅威ペア!みたいな...ほぼ書きたいっていう欲望で始めたこの作品ですが、頑張ります!あんこおさんも番外編の方、楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年1月18日 7時) (レス) id: 7134aa4a2a (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - (初コメ失礼っ!)脅威さんの可愛さが溢れていて、尚かつ夢主と脅威さんがペアを組むっていうのがもう最高です!(語彙力無くてすみません…)更新頑張って下さい!応援してます! (2021年1月18日 6時) (レス) id: 33306f1976 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フラワー | 作成日時:2020年12月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。