35 頼れなかった ページ37
Side rb
この状態になって何分経ったんやろ
Aとは別の部屋にゾムを連れて、数分が経過した
今この場にいるのは、ゾム、俺とグルッペンに大先生
事情聴取という名目でゾムから話を聞き出そう、と
してるんやけど……
ずーーーっとゾム下向いとるんやけど?!
長いわ！はよせな試合間に合わへんぞ!?
zm｢……｣
rb｢なぁ、ゾム…いつまでそうしてるん……？｣
gr｢話してくれないと、俺らもわからんゾ｣
ut｢せやなぁ、心読める訳ちゃうし｣
こんな風に声をかけてもゾムは変わらず下を向いている
度々沈黙が続く
俺こういう空気苦手なんよぉ…
いや、誰でもそうか
30…40……60秒
またこの沈黙が続いて1分が経つ
アイツらがAを説得するまで待つしかないんか…？
なんて考えだした時、
やっとゾムは口を開いた
zm｢…A、嘘ついてた｣
gr｢はぁ…？｣
rb｢どういうことや｣
そうして、ゾムはポツポツと
昨日の出来事を話してくれた
1回戦が終わってから、Aが泣きながら控え室に入って来たこと
大先生に目が赤いと指摘された時、ゴミが入ったと言ったこと
けど、それは嘘だったこと
そして、ホントの理由は教えて貰えなかったこと
zm｢…なんでAは、言わないし言えないって言ったんやろ｣
ut｢それは…わからんけど｣
rb｢でも、そんだけ拒んだって事はそれだけの事やったってことよな？｣
zm｢……そう、なんかな｣
こうして、俺らが話している間
グルッペンだけが、ずっと無言だった
ただ無言を貫き通しているわけじゃない
考え込むような仕草をしているから
そして、ついにグルッペンが顔を上げて、口を開いた
gr｢ゾムだけには言いたくなかったってことじゃないのか？｣
ut｢どういうことや？｣
zm｢俺が、頼りなかったってことか…？｣
gr｢いや、そうじゃなくてだな｣
gr｢Aは[ゾムを傷つけたくない]と言ったんだろう？｣
gr｢つまりはゾムを頼らなかったじゃなくて、頼れなかったんじゃないのか？｣
その言葉にまた部屋に沈黙が訪れた
ゾムを傷つけたくない、だから頼れなかった…？
確かにAとゾムは特別な関係を持っているみたいや
お互い辛い境遇の中ゾムが手を貸したって
つまり…それが関係してるってことか
辛い境遇、ねぇ…
ut｢…なるほどね｣
rb｢まぁそういうことなr((ﾊﾞﾀﾝｯ!!｣
瞬間、部屋の扉が大きな音を立てて開いた
扉が開いた先にはAが立っていた
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フラワー(プロフ) - コメント、ありがとうございます！wrwrdだと色んなペアがあるのでそれなら夢主とzmさんで脅威ペア！みたいな...ほぼ書きたいっていう欲望で始めたこの作品ですが、頑張ります！あんこおさんも番外編の方、楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月18日 7時) (
レス) id: 7134aa4a2a (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - （初コメ失礼っ！）脅威さんの可愛さが溢れていて、尚かつ夢主と脅威さんがペアを組むっていうのがもう最高です！（語彙力無くてすみません…）更新頑張って下さい!応援してます！ (2021年1月18日 6時) (レス) id: 33306f1976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラワー | 作成日時：2020年12月5日 20時
